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2 ネコマタとお駄賃ちょうだいドラゴン。にゃーニャー

 ネコマタたちの前にはドラゴンがどっしりと構えています。周りで人々が、「お駄賃ちょうだいドラゴンだ」「サービス料ぶんどりドラゴンだ」「ネコミミなんて珍しい」などなど口々に騒ぎました。


 ドラゴンがギャォオオーーンと叫びました。切実そうです。人語に訳すなら「お駄賃ちょうだぁああーーい」と言ったところでしょうか。


 そして首から下げた料金箱の上を指でスッと指し示すと、そこには『配送一回につき銀貨1枚』と書かれていました。両手で箱をネコマタたちの眼前に突きつけました。


 クロマタが銀貨を1枚チャリンッと入れました。ここまでは問題ありません。


 お駄賃ちょうだいドラゴンは不満げにギャォオオーーンと叫んで、料金箱の端をトントン叩きました。そこには、『ナマモノは銀貨2枚 別料金となります』と書かれていたのでした。


 ネコマタたちは、不満げに、にゃーニャーをしました。別料金がかかるなんて今知ったのです。


 クロマタはいつも手を軽く握ってお料理のネコの手にしています。別に、お料理が好きなわけではありません、ただの癖です。

 その手のひらにイヌ型のお財布から一人と一匹の全財産をぶちまけました。そこには銀貨2枚に銅貨2枚がありました。それっぽちしかありませんでした。

 銀貨2枚を箱に入れても、なぜかお駄賃ちょうだいドラゴンは飛び立ちません。なぜでしょう。

 

 箱の一番目立つ場所に大きく『サービス料ちょうだい』と書かれていました。サービス料ぶんどりドラゴンの名は伊達ではありません。


 仕方なく銅貨2枚を入れました。すると、お駄賃ちょうだいドラゴンは料金箱を縦に振り、ジャラジャラと音を楽しんだ後、バサッ飛び去りました。


「お金、無くなった」

 クロマタはしょんぼり呟いてため息のにゃーをつきました。

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