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幕間 ネコマタとビュッフェのメロン

 いろいろなおかずに舌鼓を打った後は、デザートの時間です。


 このビュッフェはフルーツ、中でもメロンが売りなのです。壁の張り紙には【メロンダンジョン直送‼メロンスペシャルをぜひお楽しみください‼】、と書いてあります。

 これは食べるしかありません。


 デザートコーナーはまさにメロン祭りでした。メロンを敷きつけたタルト、半分に切ったメロンの果肉をくりぬいて器にしたメロンのフルーツポンチ、メロン味のあんこで作った最中と羊羹、どれもおいしそうですが、やはりメロンはかぶりつくものだとクロマタは思うのです。


 メロンはなんと5種類もあります。もちろん全部取りました。


 大きなお盆をメロンでいっぱいにして席に戻ります。早くむしゃぶりつきたくてたまりません。


 みんなが席にそろいました。合図はありません。それでもなぜか、みんな同時にメロンにかぶりつきました。メロンの甘さと匂いでいっぱいです。


 【網目メロン】はずっしり重く、特徴である網目がザラザラします。この網目が上手さの証です。


 【二色メロン】は同じ品種なのに赤になるか緑になるかはランダムです。色で味が違うのですが、二色同時に食べるともっと甘くておいしいのです。


 【カタメロン】は熟しても柔らかくならないよう品種改良されたもので、適度な固さで食べやすい絶品です。


 【アイスメロン】は氷漬けで熟成させるメロンです。停止魔法がかけられていて部屋の気温では解けないのに口に入れた瞬間舌の上で溶けていきます。


 【種無しメロン】は他のメロンより小ぶりですが、皮が薄いので自分で剥いて丸ごとかぶりつきます。果汁が溢れて服が汚れないように注意です。 


 全てがまぎれなくもなくメロンでした。全てがまぎれもなくおいしいのでした。


 ケモミミ二人は二週目に入りました。生ハムを取り、器にメロン用生クリームを大量に絞ります。一緒に食べることで塩気と甘みがメロンに新たなおいしさを生むのです。


 無限に食べられる気がしました、今だけは無敵なのです。


 二人を横目にシロマタさんと傭兵さんは羊羹を食べながら、カフェイン抜きの熱いニガ茶をのんびり味わっています。シロマタさんは小皿に移したのをフーフーした後に舐めとっていました。


 クロマタとウルコちゃんにも限界がやってきました。無限というのはたんなる気のせいなのでした。

 もちろん取ってきた分はキッチリ食べきります。それがマナーです。


 傭兵さんがウルコちゃんに熱々のお茶を、猫舌のクロマタには氷でぬるくしたのを持ってきてくれました。どちらもカフェイン抜きです。


 口の中に残っていたメロンの甘味がお茶の優しい苦みで消えていきます。クロマタは、どれもおいしかったけれどエビフライとメロンは何もつけずに食べるのが一番だなあ……、と考えながら、にゃ~と一息つくのでした。

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