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リセットワールド  作者: 桜紅葉
3章 エムルカラン編
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チャプター17「違和感」

神内町でのゲート災害の中、大和は町の住民を助けるために駆け回り奮闘する。その途中ネオゲートから現れた複数の魔物に襲われ、絶体絶命の窮地に立たされるが赤坂に助けられる。

そして、災害が終わった後赤坂から怒号を受けた大和は何も言い返せなかった。

ーー夜桜事務所:治療室ーー

あれから時間が過ぎ20時頃、僕は治療を受けた後、治療室のベッドで横になって赤坂さんに言われたことを思い出していた。

『生半可な力と正義感だけじゃ駄目なんだよ!』

「…」

(あの時の赤坂さんの言葉…)

そう考え事をしていると、扉が開き治療室へと福原さんが入ってきた。

「どうしたの?そんな暗い顔して。」

「あっ、福原さん…いや、何にも無いですよ。」

そう言って顔を背ける。

「赤坂くんのことでしょ?」

「…」

「あはは、図星だー。」

しかし、福原さんは感が鋭いのか言い当ててしまう。

「それで何があったの?莉穂からは大活躍だったって聞いたけど。」

「えっと…」

そうして、僕は簡単に今回の災害での出来事を伝えた。

「あー、なるほどねぇ…それで大和くんは落ち込んでいたんだ。」

「いや、そういうわけじゃ…」

「違うの?」

「はっ、はい…」

話を聞いて福原さんは納得した様子だったが勘違いをしていたので僕は説明することにした。

「確かに赤坂さんの言葉は図星でその通りだと思って落ち込んではいたんですけど…」

「けど?」

「あの時…赤坂さん凄く苦しそうだったんです…」

「…」

「以前…会議の場で言った時は怒り…拒絶するように言っていた筈なのに…」

そう、僕は今日と会議の時の差に違和感がありそれがどうにも引っかかっていた。

「そっか…」

「それで…あの…質問いいですか?」

だからこそ、僕はこれを聞かないといけない。

その言葉に福原さんは悲しげな顔をしながらコクリと頷く。

「赤坂さんのことを教えてくれませんか?」

「…」

福原さんは無言で何かを考えている。いや、話すか話さないか迷っているといったところだろうか…

「駄目に決まっているだろ。」

そんな中、扉のほうからそう聞こえてくる。

視線を向けるとそこには赤坂さんがいた。

「あ…赤坂さん…これは…」

「えぇっと…あの…」

「俺に構うなって言っただろ福原さん。」

「っ…ごめん…」

僕と福原さんがどもっていると、気にせず赤坂さんは近づき睨みつけながらそう福原さんに話す。

「お前もだ言っただろ、俺はお前のことは認めないと。仕方なく特訓については関わったが、それ以外は関わる気もない。勝手なことをするな。」

「なら、なんであの時…僕の事を助けたんですか?」

もう一つ違和感があった。これだけ拒絶しているのに何故僕を助けたのか…何故あんなにも必死に止めるんだろうと…それこそ見捨てることだって出来たはずだ。何が彼をそこまでさせるのだろうか…

「…」

それまで僕に対して圧力をかけていた赤坂さんだったが、無言になってしまう。

「何があなたの過去に何があったんですか…」

「…お前には関係のないことだ。」

「確かに関係ないのかもしれない…だけど知りたいんです。」

「…」

「話す気はないんですね…」

そんな様子の赤坂さんに対し僕はベッドから立ち上がり…

「なら、赤坂さんあんたに決闘を申し込む。」

「え?」

その言葉を聞き、沈黙を突き通していた福原さんは言葉を漏らす。

「俺が勝てばあんたのことを教えてくれ。あんたが勝てば何があって俺は約束を守る。ゲート災害が起きても動かない。」

「興味ないな。俺にメリットがない。」

即答で断った後、そのまま赤坂さんは扉に向かって歩き始める。

「っ…」

(このまま行かせたら次いつ会えるかわからない…なんとかしないと!)

「逃げるんですか?」

「は?」

「いやいやすみません。逃げてもらってもいいんですよ?僕に負けるのが怖いなら。」

(何いってんだ僕。いや確かに咄嗟だからしょうがないにしても煽りの程度が低すぎないか!?)

「丁度いいか…」

内心そんな事を考え焦っていた所、赤坂さんはそう言って振り返る。

「煽りにしては程度が低すぎると思ったがいい機会だ乗ってやるよ。」

「赤坂くん!?」

そう言って赤坂さんは決闘の申し出を受け、福原さんはその返答に驚いていた。

「何言ってるの駄目に決まってる!!2人共いがみ合うのはやめて!」

「知るかよこいつが言ったことだろ。」

「止めないでください。大切なことなんです。」

「っ…」

決闘を容認できない福原さんは仲裁しようとするが僕と赤坂さんから断られ言葉を詰まらせる。

そうして僕たちは険悪なムードのまま訓練場へと向かう。

「2人共…」

扉が閉まる瞬間悲しそうな福原さんの声が聞こえてくる。

(すみません…この状況を逃すわけにはいかないので…)

そうして心の中で謝りながら歩を進める。


ここまで見ていただきありがとうございます。

良ければ次回も見ていってください!

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