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リセットワールド  作者: 桜紅葉
3章 エムルカラン編
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チャプター15「選択」

赤坂から受け取ったノートに書かれていた特訓を始めて2週間が経っていた。

そんなある日、大和は福原と戦闘訓練を行っていたが、理上さんから用事までの時間が迫っていることを知らされ大慌てで学校へと向かっていた。

「くっそぉ…完全に遅刻じゃないか…」

結局電車に乗ることができなかった、僕は仕方なく走って目的地に向かっていた。

「はぁはぁ…」

時計を見ると11時40分今の場所から着くとしても25分は最低かかってしまう。

そんな時、道路を走っていた軽トラが停止して、中から見知った顔が現れた。

「よう、大和じゃんどうしたんだ?」

「え?あっ、兎田さん!」


その後、事情を話すと学校に向かっている途中ということで一緒に連れて行ってもらえることになった。

「いやー助かりました。ありがとうございます。」

僕は後ろの荷台に座り、運転手である兎田さんの父にお礼を言う。

「いいよいいよ、困った時はお互い様ってやつだよ、息子を送るついでだしな。がっはっは。」

そう言って豪快に笑う。

「そうそう、それに大和には色々貸しがあるしな。このぐらいさせてくれ。」

そう言ってニカッと笑みを浮かべる。

「はは、ありがとうございます。」

そう言って素直にお礼を言う。

「そういや、なんでこんな所に居るんですか?学校に向かうなら遠回りすぎませんか?」

学校に向かっているという話を聞いて疑問が浮かんだのでそのまま聞いてみることにした。

「そこに色々積んであるだろ?俺の仕事は配達もしててな、今日は特に多くてこいつ手伝ってもらってたんだよ。んで、今に至るというわけだ。」

「あぁ、そうなんですね。」

兎田父の返答を聞いて僕は頷きながら納得していた。

その後は楽しく3人で雑談をしながら過し、いつの間にか学校の前まで到着していた。


ーー富田森市立第5中学校:正門前ーー

「ありがとうございました。」

「いいよいいよ、まぁ、お礼って言うならこいつとこれからも仲良くしてくれよな。」

「はい!勿論です!」

兎田父のお願いに元気よく返事を返した。

「おう、それじゃあ行くからな。」

「あぁ、ありがとう父さん。」

そう2人は話した後、兎田父は軽トラから手を振り、去っていった。

「いいお父さんですね。」

「…あぁ。」

僕たちはそういいながら姿が見えなくなるまで手を振っていた。

「それじゃあ行きましょうか。後5分ぐらいしかないですし。」

「そうだった急ごう。」

そうして、建物内へと走って向かっていく。


ーー富田森市立第5中学校:職員室ーー

「失礼します。」

「おう、来たな待ってたぞ。こっちに来てくれ。」

兎田さんと分かれた後、僕は職員室へとやって来ていた。

そして、待っていた先生に案内されて奥の相談室に入る。

「それにしても、どうかしましたか?」

「いや、すまない。実はこれを渡してほしいって言われてな。」

そうして、渡されたのは宝石が埋め込まれたペンダントだった。

「ペンダント?これを僕に?」

「あぁ、よくわからんが、確かに大和に渡してくれと言われたぞ。てか、知り合いなら学校を通さず渡すようにしろよ?」

「はっ、はい…というか、誰なんですか?」

「あー、すまん。名前は聞いてないんだ。特徴といえば、白銀の髪に青い瞳の20代ぐらいの男性だったかな…」

(もしかして、丸尾から何かとおもったんだけど…一体誰だ…?)

身に覚えのない特徴に僕は困惑する。

「とりあえずありがとうございます。」

「おう、俺も大和の元気な姿を見れて良かったよ。」

「はは、先生僕たちと馬鹿やるのが生きがいだもんね。」

「おいおい生きがいって、俺は教師だぞ…ってまぁ、生徒たちとワイワイするのは楽しいけどな。」

「ほらー。」

「ほらーじゃねぇ、とりあえずワイワイするのは楽しいに変えとけ、親御さんに怒られちまう。」

「はは、わかりました。」

「たく…」

その後も暫く先生と話をして、僕は学校を後にする。


ーー富田林市:市街地ーー

「…」

(一体誰なんだろう…)

先生からの話を思い出しながら僕はペンダントを眺めていた。

(白銀の髪に青い瞳ってなんだ、何処のアニメキャラだよ。たく…)

「はぁ…それじゃあ戻るか。」

見当がつかないことを考えても無駄だと思い、ペンダントをポケットに入れ事務所に向かって歩き出す。

「…ん?」

そんな時、ふと視界の先に一瞬金髪の少女が映り、裏路地へと消えていったように見えた。

(っ!もしかして月上!?)

そうして、僕はその姿を追いかけるため走り出す。

「月上!!」

月上らしき人物が消えていった裏路地を覗き込むがそこには月上の姿はなかった。

(っ…流石に気の所為だったか…)

見つけられなかったことに項垂れたその時、耳につけていたイヤホンから音が鳴り響く。

「っ!?」

すぐさまイヤホンを抑え、聞き逃さないよう意識を集中させる。

「富田森市、枚ノ原市、2か所でゲート災害が発生!富田森市は神内町、枚ノ原市は衣加賀東です。対処よろしくお願いします。」

(神内町かっ!)

そうして走り出そうとしたが、その瞬間赤坂さんとの約束を思い出し足を止める。

(どう考えても一番早く行けるのは僕だ…それに、誰かが到着するまで20分はかかるはず…どうする…どうする…)

赤坂さんとの約束とみんなの無事の2択で葛藤する…が気づいた時には走り出していた。

(ごめん…助けられるのに見過ごすなんて僕には出来ない!)

そうして僕は重りを外した後、神内町へと向かって走り出す。

ここまで見ていただきありがとうございました!

次回も良ければ見ていってください!

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