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リセットワールド  作者: 桜紅葉
3章 エムルカラン編
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チャプター12「初日」

次の日裕也と春樹は夜桜事務所へと来ていたが事務所は何か慌ただしい様子で…?

「おはようございます。ん?どうかしましたか?」

玄関を開けて中に入ると、困った様子の夜桜さんと福原さんが目に入る。

「あっ、おはようふたりとも。」

「あはは…それがね…」

乾いた笑いをしながら夜桜さんが訓練担当の赤坂さんの姿が朝から見当たらないことを話してくれた。

「多分逃げたな…」

「えぇ多分…昨日もする気はないって話してたし。」

そうして2人は肩を落とす。

「すまないな…2人共、今日は俺が説明…」

「あっ、それ私に任せてよ。」

「え?」

「そうなるんじゃないかってちょっと思ってたから買い出しも理恵に任せてるし。それに色々とやることあるでしょ?」

「あー、2人はどうだ?それでもいいか?」

そう言って夜桜さんはこちらへと答えを聞いてくる。

「はい、大丈夫ですよ。な春樹。」

「あぁ、俺も大丈夫ですよ夜桜さん。」

「そうか、わかった。」

僕と春樹の答えを聞いた夜桜さんは頷いて福原さんへと向き直る。

「それなら頼むよ福原。」

「うん、部屋の案内は任せて。」

「あぁ、その後は俺の部屋に来てくれ。」

「わかったわ。」

そうして福原の返事を聞いた夜桜さんは、

「それじゃあ、また後でな。」と言って作戦会議室へと行く際に通った扉へと入って行く。

「それじゃあ、早速行きましょうか。」

と夜桜がいなくなったのを確認した、福原さんはそう言って歩き始める。


ーー夜桜事務所1F:相談室ーー

まずは、正面に見える扉からよく知っている相談室へと入る。

「ここは相談室、依頼が来た時はここで対応してるよ。ってまぁ、ここは説明しなくてもわかるわよね。」

「ええ、まぁ…」

僕の返事を聞いて福原さんは頷いた後、ハッとしていた。

「あっそうだ。ここキッチンがあるから理恵がいない時はお茶とお菓子を出してほしいな。後つまみ食いしたら理恵すっごく怒るから気をつけてね。」

そう言って、福原さんは赤い暖簾に隠されているキッチンを指差す。

「あ、はい、わかりました。」

春樹が頷いている隣で僕はそう言って返事をする。

「うん、それじゃあ、次に行こうか。」

返事を聞いた福原さんは頷いた後、相談室に備え付けられているもう一つの扉に入っていく。

(赤坂さんが怒って入っていった部屋か…)

そんなことを思いながら福原さんの後ろについて扉の中へ入るとそこには階段があり、上にあがっていく。


ーー夜桜事務所2F:居室エリアーー

2階にあがるとそこにはホテルのような廊下があった。

「ここが居室エリアだよ。合計8つの部屋があって私を含め夜桜事務所のみんなは今はここで過ごしてるんだ。」

「後、事情があって相談者が泊まることもあるよ。」

「あっ、そうなんですね。」

「うん、そうなんだ。って、忘れてた。二人部屋を用意してあるから泊まり込む時は使ってね。」

そう言って福原さんは廊下の正面奥右側にある部屋を指さす。

「え?本当ですか!見てもいいですか?」

「ええ、もちろん。」

福原さんの返事を聞いた後、多田と共に部屋を開ける。

「おぉ!」

「なんかこう言うのってワクワクするな。」

(簡素だが、しっかりとそれぞれ用のベッドと机もあり生活に不自由なく過ごせそうだな。)

「さてそれじゃあ次に行きましょうか」

「あっ、はい!」

そうして部屋を後にし、次の部屋へと向う。

裕也たちの部屋の向かい側の真ん中に道が続いており奥へと向かえるようになっている。そこにも居室が何個かあった。

そしえ突き当たりを左へと向かうと。

もう一つ部屋がある。

「ここがユウトの部屋、部屋案内が終わった後にもう一度くるからね。」

そうして更に奥に進む。

そこには下り階段があり、福原と一緒に降りていく。


ーー夜桜事務所1F:作戦会議室前ーー

降りてくると更に下に行く階段と一度見たことのある廊下があった。

「あれ?ここって…」

多田がポロッと口に出す。

「あっ、流石にわかった?」

と福原さんは聞く。

(僕にもよく分かるここは理上さんが案内してくれた作戦会議室の前だ。)

「へー、こういうふうに繋がってるんだ。」

「うん、流石に受付横からしか通れなかったら不便すぎるしね。」

「あー、たしかに。」

(部屋から階段を降りて相談室を一度通り、受付横の扉に入って作戦会議室へ向かうと考えると手間だもんな)

「それじゃあ話を戻すね。」

「あっ、はい。」

「それでこの先、突き当たりで左に向くと自動販売機もあるからもし飲み物欲しくなったら買ってね。」

(異世界人なのにこの世界【青の時空】の支払いとかできるんだな。)

「金自体が変わってても仕組みはかわらないからね。滅多には困らないわよ。」

「あはは…お見通しですか…」

「まぁ、よく言われるからねぇ。」

「まぁそれは置いといて、この先はわかるよね?」

そうして福原さんは自動販売機と受付横の扉の間にある廊下の扉を指差す。

「えぇ、医務室ですね。」

「うん、正解。説明は不要かな?」

「そうですね。次行きましょう。」

そうして、来た道を戻り、下り階段を降りていく。

そこには広がったスペースがあった。


ーー夜桜事務所地下1F:訓練場ーー

「ここが訓練場。私達がいつも特訓してるところよ。藁や重り…いろいろ特訓用の資材が揃ってるからいろいろ活用してみてね。」

「凄い…」

「本当ならこの後ここで赤坂君と裕也くん二人で使ってもらうはずだったのになぁ…あはは…」

と少し肩を落としながら言う福原さん。

(おぅ…なんか助かったような、悲しいような…)

その後は少し特訓用の資材を確認していた。


「それじゃあそろそろ、ユウトの部屋に行きましょうか。」

夢中になっていろいろ探していると福原さんに声をかけられてしまった。

「あっ、そうですね。」

「すいません夢中になっちゃって。」

「うんん、いいのいいの。それだけ本気だってことだし。」

「っと、よしそっちは行けるか?」

「あぁ、片付け終わったよ」

「うん、それじゃあ、行きましょう。」

訓練場を後にした僕たちは、さっき紹介してくれた夜桜さんの部屋へと来ていた。

「ユウト入るわよ。」

コンコンとノックし福原さんは扉の向こうにいる夜桜さんに向けて話す。

「あぁ、入ってくれ。」

中から夜桜さんの声が聞こえると、福原さんは扉を開いて中に入っていく。

「みんなお疲れ様。」

福原さんについて中へと入るとそこにはユウトさんとメガネのつけた黒髪オールバックの男性が立っていた。

「あっ!ウェンツさんこんにちは!」

「どうもこんにちは福原さん。」

福原さんに挨拶した後、ウェンツと呼ばれた男性こちらに気づく。

「それに君たちがユウトくんが言ってた大和くんと多田くんだね。」

そう言って男性は手を差し出しながら近き、

「初めましてよろしくね。」

と言って僕と春樹の手を握ると、大きく振りながら握手をする。

「えっと…あなたは一体…」

「あぁ、すまないね。」

そう言って一歩後ろに下がるとピシっと服とメガネを整え自己紹介を始める。

「俺はウェンツ・スミス。エムルカランで武器開発の任を任されているんだ。よろしくね。」

「はい、よろしくお願いします。」

挨拶が終わったことを見計らい夜桜さんが、

「さて、それじゃあ、挨拶も済んだしそこに座ってくれ。」

と部屋の手前にあるソファーを指差しながら話す。

「あっはい。失礼します。」

僕たちが座るために移動してる際に、福原さんは2人に声をかけていた。

「もしかして大和くんたちの武器作りのため?」

「えぇ、そうですよ。」

「後顔合わせもさせておきたかったんだ。今後も世話になるだろうしな。」

「なるほどねぇ。」

2人の話を聞いて福原さんは頷いている。

「ほら、2人も待ってますし移動しましょう。」

そうして3人は話し終えるとソファーへと腰掛ける。

「それじゃあまずはこれを2人に渡しておきますね。」

そうして長細いカバンを机の上に置き開く。その中には2つの剣が入っていた。

「まず、2人ともすぐに任務で戦う可能性があると聞いたので武器が出来るまでの間はこれを使っていてください。誰でも使えるスタンダードなものなので使いやすいと思いますよ。ささ、手に取って見てください。」

ウェンツさんにそう促され剣を手に取る。

「うぉ、思っていたより軽い。」

「本当だ。これなら扱いやすいね。」

「えぇ、誰でも使えるように軽くなることを意識して作っているので、しかしその分武器の切れ味や強度に関しては少し劣るので注意してくださいね。」

「なるほど…わかりました。」

そうして剣を机に置く。

「うん、それでは次に大和くんたちの武器について…なんだけどなんかリクエストあるかな?」

「リクエストですか?」

「えぇ、一般的な剣や双剣、癖がある大剣にハンマー様々なものがあるので。」

そうして手に持ったタブレットの映像を見せながらウェンツさんは話をする。

「あー、なら僕は剣ですかね。あの、赤坂さんが持ってたような。」

「なるほどなるほど…わかりました。」

そう言ってタブレットに書き込んでいく。

「多田くんはどうしますか?」

「そうですね…」

そうして春樹は腕を組んで考える。

「あの、俺、空手はやってて、剣とかよりは経験はあるので…拳で戦えるような武器がいいんですけど…危ないですよね…」

そう自信なさげにウェンツさんへ話す。

「えぇ、確かに剣などを考えると危険度は高いでしょうね。他よりも敵と接近しなければならないでしょうし…」

「けど、別に全て1人で倒さないといけないというわけではない。」

ウェンツさんの後に夜桜さんがそう話す。

それを聞いて春樹は顔を夜桜さんに向ける。

「サポートしながら自身も戦う、そんな戦法ならお互いに危険も少なくて済む。それに付け焼き刃よりも自身の強みを活かせる武器であったほうが戦いやすいはずだ。何かあっても俺がフォローしてやるから、好きにやってみるといいよ。」

夜桜さんの言葉を聞き終わり、多田は頷いた後、話す。

「それじゃあ、俺は拳に合う武器をお願いしたいです。」

「うん、了解。これで準備させてもらうね。」

多田の話を聞いて、ウェンツさんは首を縦に振りながら、そう話す。

「さて、それじゃあ2人の要望も聞けたし俺は戻るよ。」

「え!?もう帰るの?」

ウェンツさんの言葉を聞いて驚きながら福原さんはそう話す。

「うん、武器作り急がないといけないしね。」

「そっかぁ。それじゃあ、しかたないね。そうだ!また今度食べに行こうね。」

「えぇ、お互いに落ち着いたら是非。」

そう言って2人は会話を終える。

その後、夜桜さんと少し話をし、ウェンツさんは武器の準備のため去っていった。

ここまで見ていただきありがとうございました!

良ければ次回も見ていってください!

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