チャプター5「次元」
夜桜事務所へと足を踏み込んだ裕也たちは無事加入することが出来た。
そして今、詳細が明かされていく…
「まずは気になっているであろう俺たちが何者なのかについて話をするが、先に注意をしておく。今から話すことは全て真実だ理解が追いつかなければすぐに質問をしてくれ。理解せずに進むと後々わからなくなるからな。わかったな?」
「はい。」
返事を聞いた夜桜さんは頷き理上さんへとアイコンタクトを取る。
すると理上さんが操作したのか、部屋は暗くなり、机の真ん中に謎の四角形が生み出される。
(これは一体なんなんだ…?)
突如現れた四角形の物体へと興味を持ち視線が向いていたが、夜桜さんが話し始め、夜桜さんへと意識を戻す。
「まず、大和たちはパラレルワールドというものを知っているか?」
「えぇ、選択によって分裂したもしもの世界…ですよね?」
と夜桜さんの質問に答える。
「あぁ、簡単に言えばそんなものだ。そしてこの世にはパラレルワールドに酷似した次元と呼ばれるものが実際に存在する。」
「っ!?」
裕也と多田はそれを聞き驚く。
「もっ…もしかして…この四角の物体は…」
「あぁ、これは今確認されている次元の配置図だ。通称次元図と呼ばれている。」
「次元図…」
そう言って裕也は再び次元図へと視線を向ける。
「この次元図に映っている光の数分、世界があり、そしてそれぞれの人類が過ごしているんだ。その中には恐竜が絶滅しなく、別の姿になって繁栄している次元や、宇宙の成り立ちから違う次元、科学がより進んでいる次元や魔法を使える…この世界でいうと異世界やファンタジーと呼ばれるような次元なんてのもな。」
「まぁ、さっき言ったがこれはあくまで確認の出来ている次元を映し出しているだけであって、確認のされていない次元も存在しているけどな。」
「ちっちなみに、今確認されているだけでもどれだけの次元があるんですか?」
「そうだな…現在は49…の次元が確認されているな。」
「4…49…」
想像が出来なく呆気にとられる。
「ちなみに、この49の次元は中心を軸にX型で4つに分けられている。この分割された次元の総称を次元帯と呼びそれぞれ、上の次元帯をスティラ、右の次元帯をフィオレ、左の次元帯をパラディ、下の次元帯をセイラと呼んでいる。ちなみにこの世界、青の世界はここにあるぞ。」
そう言って夜桜さんはパラディと呼ぶ次元帯にある青い光を指差す。
(ここが僕たちの世界…)
「そして、俺たちはこのパラディを守る機関、エムルカランに所属している。」
「エムルカラン?」
「あぁ本来、その次元で起こることはその次元で収拾をつけるものが原則だ。けれど、時おり、他の次元へと干渉できる力を持つ者が現れ、次元を脅かす危険な事態になることがあるんだ、その際はエムルカランが動き、制圧する。そうやって俺たちは次元を守っているんだ。」
「…と、ここまでの所でわからないところはないか?」
「はっはい、どうにか…」
どうにか2人は話に追いついているがその情報量に困惑する。
「ちなみに…そのエムルカランという機関以外の人でそれぞれの次元や次元帯へと行き来することはできるんですか?」
と多田が夜桜さんへと質問する。
「いや、そんなことはない。殆どの人はまず、他の次元があることすらわからないからな…」
「ただし、さっきの言ったがエムルカランはあくまでパラディを守る機関だ。他の次元帯の事件までは手が届かない。だからこそ、それぞれの次元帯にエムルカランのような機関が設置されている。その機関の人物であれば、行き来することは出来る。」
「なるほど…」
そう言って多田は頷きながら聞いていた。
「けれどさっき言った通り、他の次元へと干渉できる力を持つ者が現れてしまうことがある。月上有明のようにな。」
「…!それじゃあ、やっぱり月上も…」
「あぁ、別次元の住民だ。」
「そ…そうなんですね…」
(薄々そうではないかと考えてけれど本当にそうだったのか…)
それを聞いて裕也は困惑する。
「ここまでで質問はないか?」
「はい、大丈夫です。」
困惑していた裕也だったが、夜桜さんの声を聞いて意識を話へと戻し返事をする。
「それじゃあ1つ聞きたいことが…」
「うん、なんだ?」
手を上げて多田は夜桜さんの返事を聞いて話し始める。
「さっき、次元は49あるとおっしゃってましたが、他の世界…次元にも別々の俺や裕也がいたりするんですか?」
「存在する。その姿は次元によって変わるけどな。例えばその次元では友達だけど、別の次元では兄弟ということもある。他にも名前が違うことや年齢が違うこと、性別が違うということもあるんだ。」
「なるほど…」
(それってもう別人じゃないか?)
「あぁ、別人と言ってる人たちもいるぞ。」
(きっ、気づかれた…)
「ちなみに存在は確証されているが、全ての次元にそれぞれの自分がいるとは確認されていない。まぁ、さっき言ってたけど姿や性別、年齢が違うと気づけないだろうし、次元の中から見つけ出すってのも至難の技だ。それにまず、次元間の移動は普通にはできないから確認もなかなか出来ないわけだ。といった感じで質問の答えになったか?」
「えぇ、ありがとうございます。」
多田の返事を聞き、頷く夜桜さん。
「わかった。それじゃあ、次にゲート災害について話をしよう。」
そうして、次の話へと移っていく。
青の次元…パラディ次元帯…そして、夜桜さんたちが所属するエムルカランなど様々な情報を知る裕也たち…そして、まだ夜桜さんの話は続いていく。
ここまで見ていただきありがとうございます。
よければ次回も見ていってください!




