第2章ファイナルチャプター「謎の声」
大和と福原はモンスターと対峙し、絶体絶命の窮地へと立たされていた…
腕を振り下ろし、福原へ攻撃を叩きつけるモンスター。その周りは砂煙が立ち上る。
そして砂煙が引き視界が晴れるとそこには福原の姿はなかった。
「へ?」
死を覚悟していた福原は生きていたことに驚き素っ頓狂な声を出していた。
そんな時、
「ごめん、僕のせいで」
と福原の後ろから裕也が声をかける。
「えっ、うん…大丈夫…って!?モンスターは!?」
「あぁ、大丈夫、福原がいなくなって動揺しているし、少し離れてるから。まぁ、数分もすれば気づくだろうけど…」
「それよりも、ありがとう。福原、君のおかげでどうにか動けるようになった。後は任せてくれ」
「任せてくれって…動けるって言ってるけど…その体じゃ…」
「多分大丈夫…体の節々は痛むけど時間稼ぎぐらいならいけるさ。」
「…わかった、だけど危…」
と言っている最中福原は裕也の目を見て驚き言葉を止める。
「どうした?」
固まった福原に声をかけようとした瞬間…
《後ろ来るぞ!!》
と脳内に声が響く。
「っ!!」
「きゃっ!?」
その声を聞いて、咄嗟に福原を抱え裕也はモンスターを横目に、2階建ての建物へと走り、下屋などを足場に飛び移り、屋上へと移動し、福原をおろす。
「ここで見ていてくれ!」
そう言って裕也はモンスターと対峙するため屋上から降りていく。
「ちょっと待って!!」
と福原は声をかけるが降りていく裕也へは届かなかった。
飛び降りながら裕也は語りかける。
「…であんた誰だ。」
《まぁ、それはまた今度は時が来れば話してやるさ》
「絶対だぞ…」
《あぁ、それより来るぞ。右腕からだ》
「っ!」
頭に響く謎の声を信じ回避すると本当に右腕から攻撃が飛んでくる。
今までとは違い余裕を持っての回避をされモンスターは動揺する。
その隙を狙いドロップキックを決めモンスターを吹き飛ばす。
モンスターは15メートルほどの飛ばされた所で踏ん張り、勢いを殺す。
「っ!!」
ドロップキックの後、着地をした裕也はすかさず走り出す。
《レーザーが飛んで来るぞ、右側へ走れ!》
「っ!!」
裕也は指示通りに移動する。
右側へと走り出した瞬間、体の左側へとレーザーが飛んでいく。
再び避けられたことに更に動揺したモンスターは更に連発してレーザーを放つ。
《次は左に飛べ!》
「っ!!」
《そのままその緑の建物へと移動して、壁を足場にして飛べ!》
指示通りに全てをこなした裕也は着地する。
モンスターとの距離は約5メートル程まで近づいていた。
着地と同時に裕也は走り出し、モンスターへと接近、動揺して身動きが取れないモンスターは腕で顔を隠す。
《左足だ!!》
「っ!!!」
指示を聞き裕也は左足へと攻撃を決める。
ダメージを受けたモンスターは膝をつく。
《今だ!!右手で円を描くように背中へ振れ!!》
「はあぁぁぁぁ!!」
続けてモンスターの背中に剣による斬撃が入る。痛みにたまらずギャァァァァ!!
という咆哮を上げるモンスター。
「ぐっ!!」
裕也は咆哮を間近で聞き、怯んでしまい攻撃を続けることが出来なかった。
《左だ!!腕が来るぞ!!》
「っ!!」
空中で咆哮に怯んで腕も耳から外せない状況で指示通りに来たとしても回避も防御もできない状況に陥る。
(ぐっ!間に合わない…)
「させない!!」
そんな声が聞こえた瞬間、モンスターの左腕と裕也の間に福原が入り込む。
「なっ!?」
そして福原が攻撃を防ぎ、2人は一緒に吹き飛ばされ地面に倒れる。
「かはっ…」
「おい!何やってんだ!無理すんなよ!」
「守られるべき人が…頑張ってるのに…私が傍から…見てるわけには行かないのよ…」
「ぐっ…そうだとしてもお前さっき…」
そう話しているのもつかの間、モンスターは回復しこちらへと走ってきていた。
「っ!!」
裕也もモンスターへと接近する。
《左、右と攻撃が来るぞ!》
順序通りに剣で攻撃をして弾き、
《右に回避後そのままその方向へとステップでモンスターから離れろ!》
左手から繰り出される攻撃を右に回避し、そのままモンスターへと視界を向けながらステップで下がる。
その瞬間モンスターの周りが球体となり、大きく広がり辺が崩壊していく。
「なっ!?何だあれ…」
《攻撃がまともに当たらないとき発動させる技だ》
「そういうのは先に言っておいてほしい…」
《すまない、聞いても咄嗟の対応が難しいと思ってな…》
そんな事を話していると技は収まり、こちらへと再度向き直る。
(本当にやっべぇなこれ…一つもまともには受けられねぇ…)
《次が来るぞ!!右に回避しろ!》
モンスターがレーザーを発射しようとしているのを見て回避しようとした瞬間後方から何か物音が聞こえ振り向く。
《おい何をやってる!!》
そこには瓦礫の間に挟まり身動きを取れなくなりながらぶるぶると震えているスーツの男性がいた。
(っ!!)
裕也は走り出し瓦礫を蹴りで破壊、そして引きずり出し、左へと全力で飛ぶが、レーザーに巻き込まれ吹き飛ぶ。
「ぐぁぁぁぁ!!!」
「大和!!!」
背中にレーザーをモロに食らった裕也はそのまま地面に倒れる。
そこへ福原が走って近づき、声をかける。
「しっかりして!!ねぇ!!」
「ぐっ…大…丈夫……だ」
そう言って手をつき体を起こし、膝をつく裕也。
「本当に大丈夫なの!?」
「…あぁ…全然動けないけど…な…」
そんな時モンスターが近くまで接近していた。
「っ!!させない!2人は絶対に殺させない!」
そう言って、裕也たちを守ろうと手を広げる福原。
その時、何処からか声が聞こえてくる。
「お姉ちゃん!!お待たせ!!」
「莉穂!?ってことは!!」
福原がそう言った瞬間。
雄叫びをあげながらモンスターが倒れる。
その背後には星空と2人の人影があった。
謎の声の援護、そして救援により遂に決着がつく。消えた月上や…この現象…そして福原たち…一体何が起こっているのであろうか…
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次回も良ければ見ていってください!




