チャプター16「夢」
紫色のゲートに遭遇した裕也はトラウマを思い出し、モンスターを目の前にしても動けなくなったが、謎の力を発揮し窮地を脱するのであった。
ーー???:??公園ーー
公園全体に金属同士がぶつかり合う音が響き、目の前では、目にも留まらぬほどの速さで2人が戦っていた。
少年は青年とモヤがかかった人物の戦いに近づこうとするが、一緒にいる少女によって止められる。
「駄目よ、ここで見ていて…」
目の前の少女は2人の戦いを見て歯を食いしばっている。
(僕のせいで…お兄ちゃんが…お姉ちゃんが…ごめんなさい……僕もお兄ちゃんみたいに…強ければ一緒に戦えるのに…お兄ちゃんみたいにみんなを助けられるのに…)
そう考えているうちにも2人の戦いは続き、青年は数メール吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
すぐにも起き上がろうと体を起こす体勢になる前モヤがかった人物に、何かを顔に突きつけられる。
「お兄ちゃん!!」
少年は少女の静止を振り切り、今にも殺されそうになっている青年を守るために2人の間に割り込み、攻撃を受けてしまう。
「〇〇ィィィィ!!!!」
宙を舞っている間自分の名前を呼ぶ青年の声が聞こえる。
その後、地面に落ちると自分の周りには血が徐々に広がっていた。
「アッ…アッ…」
(僕も…強くなりたい…みんなを守れるぐらい……みんなの幸せを守れるくらい…)
少女が必死に何かを伝えようとするが意識を失っていく少年には届きはしなかった…
ーー???:???ーー
「っ!?」
裕也はふと意識を取り戻し目を覚ます。
うつ伏せの状態から起き上がるとそこは全く知らない場所だった。
「また夢か…」
同じ少年を軸として語られる夢何度も見てきた裕也だったが、今回の夢も初めて見たものだった。
(この夢…もしかしたら過去の記憶…なのか?でも…そんな事件が起こっていれば新聞だってニュースにだってなっているはず…)
(…だけど、あの少年が僕だとしたら少し辻褄が合うこともある…強くなりたい…みんなを守るために、幸せであるために…)
(今まで空手や柔道、剣道など習ってきたが全て強くなりたい、守れるようになりたいと惹かれて必死になってい何か気持ちに穴があった…もしかしたら、忘れている記憶があるのか…?)
…
少し夢について考えているとふと先程までの状況を思い出し周りを見渡す。
(っ!そういや紫色のゲートは!?モンスターたちは!?)
周りを一通り見渡した裕也はほっと胸をなでおろす。
(しかし…一体何が起こったんだ?最後に覚えているのは…目が熱くなったこと…)
以前中学でフェザーオークと戦った時に目が熱くなり、意識を失ってしまったことを思い出す。
(そういやあの時も意識がないうちに倒していたんだっけか…?)
わからないことばかりで困惑する。
(…いや、今は考えている暇はない…とにかく動こう。)
裕也は周りを見渡し現在地を確認する。
そして掲示板が近くにあるのに気づき近づく。
「えっと…現在地はっと…」
掲示板を確認するとそこには、
〘メインストリート 東地区〙と書かれていた。
(メインストリートに到着していたのか…でも、ここらへんは別に何も起こって…ないな…てことはもっと中心地へ向かう必要がありそうだな…)
地図を確認した後、裕也は黒煙が立ち上る中心地へと向かうのであった。
時たまみる謎の少年の夢…そして裕也に起こる謎の現象…果たしてそれは一体なんなのか…
ここまで見ていただきありがとうございます!良ければ次回も見ていってください!




