チャプター10「偶然の出会い」
駅での戦いを終え、駅を後にした2人は次の目的地へと向かう。
「ッ!!」
裕也は横方向から来たゴブリンの攻撃を避け警棒で2打撃加え撃破する。
「人気者だな俺たち!」
と後ろからゴブリンを撃破した多田がはなしかけてくる。
「冗談いっている暇ねぇだろ!」
と言って前方から来るゴブリンの攻撃を片手で掴みひっくり返し地面に叩きつける。
地面に叩きつけられたダメージで小刻みに震えるゴブリンの肩の核を踵落としで潰す。
駅から出発した僕たちは話し合いをしてメインストリートへと向かっていた途中、周りをキョロキョロとしていたゴブリンたちと遭遇していまい、戦闘になっていた。
「ふぅ…」
「そっちも終わったか?」
と最後のゴブリンを撃破した多田が近づいてくる。
「あぁ、こっちも終わったよ」
手で服などに付着した砂埃りなどを払いながら多田へ返事をする。
「?」
そんな時裕也は近くの建物に何か違和感を感じ近づく。
「おい、裕也どこに行くんだ?」
疑問に思ったのか後ろから多田が話す声が聞こえる。
「ちょっと待ってくれ!確認したら戻る」
そう言って、裕也は近くの建物へと入ってく。
「どうしたんだろう?」
と首を傾げながら多田も裕也の後ろをついていく。
「やっぱり…」
ドアを開け建物に入るとと何かすすり泣く声が聞こえ、違和感が確信に変わる。
「この声って…」
「多分あのゴブリンたちから逃げていた人なんだろうな」
ゴブリンたちと鉢合わせた時、キョロキョロと周りを探している様子に見えたがそういうことなんだろう。
「子供かな?」
「多分な」
そうして裕也はその声を頼りに進み、建物の奥側へと着く。
そして覗き込みながら「大丈夫か?」と声をかけると、言葉にならない様な声で驚き後ろの壁へと高速で下がり、そこら中にあるものを投げつけられる。
「落ち着け!ちょっと落ち着けっ…ばふっ!?」
パニックになっていた子供はものを投げている最中、「へっ?」と言う声と共に顔をあげる。
そこには、飛んできた鞄を被った裕也の姿があった。
「あっ…ごめんなさい…」
「ふっ、ふふっ」
(おい笑ってんじゃねぇよ)
ーー数分後ーー
「よし、これで終わりっと」
少年から会うまでの間に何があったのか話し聞きながら手当てを行っていた。
「ありがとうお兄ちゃん」
「お安い御用だよ」
話しを聞いた所、
普通にここには母と買い物を来ていたこと、そしてその途中にゲート災害が起こったこと、母と避難中にゴブリンに遭遇して、はぐれてしまったとのこと、そして逃げている間に負傷してしまいここへと隠れていたとのこと。
「なるほど、それであのゴブリンたち何かを探していたのか」
「みたいだな」
2人は先程のゴブリンたちを思い出しながら話しをしていた。
「それで君名前は?」
「水谷 連です」
「連くんかいい名前だな。」
「うん、ありがとう」
と話しをしていると多田がお茶を汲み少年に声をかける。
「お茶を飲むか?」
「うん!ありがとう」
とお茶を渡し、飲み終わるのを確認して、話しを始める。
「君のお母さんの特徴教えてくれないか?」
「え?」
「お母さんを確実に見つけられるわけではないけど探してくるよ」
「それなら僕も連れてってよ!」
「え!?駄目だ駄目だ」
連れて行ってと言われ驚き返事を返すと
「なんでだよぉ!」
「外の状況わかるだろ?ゴブリンとかモンスターがいるんだ危なすぎる!」
「そんなの分かってる!でもお願い!」
「…」
困っていると多田が割って入る。
「これだけお願いしているんだ一緒に連れてってやってもいいんじゃないか?」
「いや、おま…」
「守ってやればいいだろ?」
と多田からは言われ、
「お願い!」
と連からもお願いされ、
「はぁ、わかったよ」
と裕也は折れ了承する。
「ありがとう」
とキラキラした目でお礼を言う連。
「ただし、絶対に俺たちのそばから離れるなよ?」
「うん、わかった!」
(たく…親探しはするつもりだったけどこんなことになるなんてなぁ)
「まぁ、そうと決まれば出発の準備だ!」
「おー!」と連が元気に拳をあげる。
偶然出会った連の母を探すため動く2人、果たして母親と出会えるのであろうか…
次回もよければ見ていってください!それでは!




