チャプター9「別れ」
ゴブリン王との死闘に勝利した裕也たち、3人は避難者たちの元へと向かうのであった。
ゴブリン達との戦いを終え、裕也たちは一時的に避難した人たちの場所へと向かっていると、
「せんぱーい!」
と男性警官を呼ぶ島﨑と呼ばれていた女性警官が手を振って迎えてくれる。
裕也たちが帰ってきたことで、避難者たちは安堵、裕也たちを囲いお礼を言っていた。
その後、避難者たちはそれぞれ様態の確認や、怪我人たちの治療などを行っていた。
裕也も戦いの傷を手当てをしてもらい、その後外へ出る。
そこへ、男性警官が話しかけに来た。
「大和くんだったかなちょっといいかな?話しをしたくてね」
「ええ、いいですよ」
と返事をし、男性警官と一緒に駅員室に入るとそこには多田の姿もあった。
「あれ?多田じゃないか」
「おぉ、大和も呼ばれたのか」
「とりあえず座ってくれ」
と裕也が多田へ声をかけていると男性警官から声をかけられ、その通りに席につく。
「それで?何かありましたか?えーっと…」
「そういや名乗っていなかったな、俺は樫本敦職業は…ってわかるか」
「私は島﨑(しまさき)葵よ、よろしくね」
「はい、僕は…」
と互いに自己紹介をして本題に入る。
「それで今回の件本当に君たちには助けられた本当にありがとう」
と樫本さんは頭を下げお礼を言う。
「いっいえ、頭をあげてください!当然のことをしただけですから」
「いいや、それは当然だけで終わりにできる話じゃないよ、実際に俺たちは戦おうとしたが、歯が立たなかった…君たちが来なかったら確実に全員殺されていただろう。だから、謙遜はしないでくれ」
「はっはい…」
そう言われ少し照れながら返事をする裕也。
「それで、今後はどうするんですか?」
と多田が話しを変える。
「ええ、それについてなんだけど…私たちはここで災害が収まるまで待ってようかなって、思っているの」
「下手に動いて死んじまってはいけないからな、それにこの大所帯なかなか大移動はできないしな…」
「まぁ、あの人数ですからね…」
45人の避難者を連れて避難用シェルターへって言うのは無謀でしかない。
「それで?君たちはどうするの?」
「俺たちはもう少し周辺を回ってみようかなと思っています。もしかしたら誰か取り残されてるかも知れないし」
「そうか…」
「それならこれだけは渡させてくれ」
と樫本さんから警棒を渡される。
「これは?」
「お礼…にもならんとは思うが、君の木刀は燃え尽きてしまったろ?変わりになればと思って。」
「いいんですか?」
「あぁ、もちろんだ。それに俺が持つより、君が持っていたほうがいいと思うんだ。」
「ありがとうございます」
そう言って、裕也は警防受けとる。
ーー河内短野駅:入り口前ーー
あの後誰にも言わなかったが、見送りさせて欲しいとお願いされ、樫本さんと島﨑さんと一緒に入り口まで移動し向かい合う。
「俺たちが言える立場では無いんだろうが気をつけてくれよな」
「いいえ、そんなことはないですよ」
と多田が言った後、
「必ず警防返しにきます」
と警防を見せ約束する。
「わかった待っているぞ」
その後2人は手を振りながら駅を離れていく。
小さくなっていく2人を眺めて樫本たちは話し始める。
「なんかすごい子たちでしたね」
「そうだな」
「会いに来てくれるでしょうか…」
「約束したんだ来てくれるさ」
戦いを終え、樫本さんや島﨑さんと別れた裕也たち…次はどこに向かうのであろうか…
ここまで見ていただきありがとうございます!次回も良ければ見ていってください!




