チャプター8「裕也vsゴブリン王」
絶体絶命のピンチをどうにか打開した裕也たち、残りはゴブリンの王ただ1人!
ーー多田サイドーー
四つん這いのゴブリンを倒した多田たちは裕也たちの様子を隠れて確認していた。
「…………」
「あの子が危ないだろ俺たちも加戦しよう」
と警官が提案するが多田はそれを止める。
「いいや、俺たちが行っても足手まといになるだけです…ピンチここで見ておきましょう…」
「…わかった」
と対峙している裕也たちの様子を伺う。
ーー裕也サイドーー
弓を持ったゴブリンを撃破した裕也は消滅したのを確認してから大きなゴブリンに振り返る。
ゴブリンはふらふらと立ち上がりこちらへと向き直る。
2人は対峙し、周りは静寂に包まれる。
裕也の顔には血が頬をつたい顎へ、そして地面に落ちる。
そして落ちた瞬間裕也が走り出す。
「っ!」
走り出した瞬間合わせてゴブリンも動き始め、棍棒を上に高く持ち上げ、地面に叩きつける。
気づいた裕也は接近しながらもタイミングに合わせて飛び上がるが、その先には行動を読んだゴブリンが棍棒を振る。
迫る棍棒に対し裕也は剣で受け止める。
「ぐっ!!」
そして棍棒で吹き飛ばされた裕也は2.3回転がるが、その後すぐに立ち上がり距離を詰めるべく駆ける。
余裕の笑みでこちらをみるゴブリンへ剣を投げ、飛び上がる。
裕也が投げた剣をゴブリンは歯で受け止めそのまま噛み潰し粉砕…
そこへ、柱を利用しながら高速で裕也が接近、周りを飛び回る。
そのスピードに追いつけずゴブリンは翻弄され隙を見せる。
(今だ!)
裕也は一瞬の隙を狙い接近、後頭部に蹴りを決め、ゴブリンの頭を使いながら柱飛び戻り、再び周りを飛び回る。
蹴り入れられゴブリンは膝をつく。
そして裕也はその戦法を繰り返し9.10打攻撃を仕掛け、ゴブリンへダメージを与える。
(この調子でいっ!?)
と考えているとゴブリンも慣れてきたのか裕也は攻撃を仕掛けたタイミングで腕を掴まれ、顔の近くまで持ち上げられ、目と目が合う。
そしてゴブリンは勝ち誇ったかのように笑みを見せる。
「…ぐっ」
ゴブリンが強く握るのに対し裕也が痛みを我慢するかのような声をあげ、それに対し声を出して笑い出す。
「……」
「そんな無防備で大丈夫か?」
と裕也は問いかけ、ゴブリンへと破壊された鉄の剣の欠片を投げる。
投げた欠片はゴブリンの目へと直撃しゴブリンは痛みのあまり、掴んでいた裕也を離してしまう。
(作戦成功ってとこだな…)
そして、地に足をつけた裕也はゴブリンから離れる。
「おい!少年こっちだ!」
と裕也へ声をかける警官に気づきそちらへと向くと「受け取れ!裕也!」
といいながらもう一つの鉄の剣を投げてくる多田。
「っ!!サンキュー!多田!」
そう言って裕也は剣を受け取り、顔を抑えながら悶絶しているゴブリンへと近づき、飛び上がった裕也は、力を全力で込めた一撃で首を斬り落し撃破する。
「っ!!」
ゴブリンを斬った勢いのまま裕也は地面へとうつ伏せに倒れる。
「はぁはぁ…どうにか倒したのか?…」
「みたいだな、ほら」
と裕也の質問に答えながら消滅しかけているゲートを指差す。
「はぁーーー、よかったー!」
緊張の糸が解けた裕也は、そう言って大の字に地面へ倒れ込む。
ゴブリンたちをどうにか撃破することができた裕也たち、3人はゲートが消滅したことを確認した後、避難した人たちの元へと移動する。
ここまで見ていただきありがとうございます!よければ次回も見ていってください。




