チャプター7「絶体絶命」
駅にいた人たちを避難させるため、ゴブリンたちと対峙する裕也だったが、次第に追い詰められていっていた…
柱の影に隠れ、考えながら息を整える裕也。
右後ろ側から足音が聞こえ構えていると、突如爆音というか、何が破壊される音がこちらへと近づいてくる。
「っ!?」
嫌な予感がした裕也は咄嗟に背につけていた柱から離れようとするが、何かに接触した柱は粉々になり裕也へと遠慮なく襲いかかってくる。
「ぐぁ!?」
その衝撃で裕也は一瞬意識を失う。
我に戻った裕也はゴブリン達から離れるために立ち上がろうとするが…
(くっそ…体が痛い…)
もともと受けていた攻撃、そして先程の柱の欠片が体中を打ち付け、ダメージで上手く立ち上がれず地面にもう一度手をつく。
(くそ…あのでかいゴブリンか…動かねぇと思ってたらこのタイミングか…)
立つのに時間をかけていると左からゴブリンが剣を振り下ろす。
咄嗟に裕也は右へと木刀を投げてから転がって回避、線路に落ちることで足を先に降ろし立った姿勢に戻る。
様子を見るために顔をあげると矢が飛んでくる。
そして線路に目を戻すと線路に降りてきた四つん這いのゴブリンと剣持ちのゴブリンがこちらへと向かってきていた。
投げていた木刀を拾い上げ、剣持ちの攻撃を木刀で防ぐ。
熱さに負けたのか剣持ちは自ら距離を離す
それと同時に壁を使って四つん這いのゴブリンが飛び込んでくる。
「くっそ!はえぇっ!」
高速で飛び込んできたゴブリンをバックステップで回避地面に手と膝をつく。
回避されたゴブリンは勢いを止めず、壁から壁へと飛び移りながらこちらへと飛び込んでくる。
(今だ!)
裕也は地面についていた手でめいいっぱい掴み石を投げ、ゴブリンへとぶつける。
飛び込んできていたゴブリンは石にぶつかりその場に落ちる。
それを見た裕也は走り出し、地面にうつ伏せになったゴブリンを蹴り、距離を離していた剣持ちのゴブリンへと飛ばし、駆ける。
蹴り飛ばされたゴブリンを剣持ちのゴブリンは腕を広げ受けとめる。
距離を詰めていた裕也は燃えた木刀で2体のゴブリンへ叩きつけ、木刀は崩壊していく。
攻撃を受けたゴブリンたちは肩を燃やしながら核をあらわにする。
(くそ!浅かった!!)
止めを刺そうと裕也は柄の頭で叩きつけ2体の撃破するが…
「っ!?しまっ!」
攻撃に集中していたため近くにもう一体の剣持ちや矢が飛んできていたことに気づかなく、咄嗟に矢をよけ、剣持ちゴブリンの方向へと動いてしまう。
裕也は避けようがないことを覚悟し、目をつぶり、腕で剣の攻撃を防ぎに行った。
その瞬間爆音が聞こえ、襲ってきていたゴブリンは横へと吹き飛んでいた。
その出来事に驚いていた裕也は音の方向に顔を向けると階段を降りてきていた多田と、銃を発砲している男性警官の姿があった。
はっと裕也は意識を前に戻し、消えかかっているゴブリンの手から剣を奪い取り、倒れた剣持ちの核を皮膚ごと破壊する。
そして、ホームへと戻り2人の元へ駆けつける。
「ありがとうございます助かりました!」
「あぁ、それより君怪我が酷いが大丈夫か?」
「えぇ、こんなもの過去に比べればどってことないですよ。」
「お前その過去、どんな悲惨な状況なんだよ」
「へ?」
と一瞬考えるがそんな悲惨な状況になった記憶は思い出せない。
「あれ?どんなことだったんだろ?」
「たく、適当だな!」
「おしゃべりはそこらへんにしときな!次が来るぞ!」
という男性警官の掛け声で前へと意識を向ける。
「僕が前で戦うので警官さんはここで援護をお願いします!」
「わかった」
その声を聞いて裕也と多田はゴブリンたちへと駆ける。
「剣持ちは倒したがあの四つん這いのやつは今までと違って速くて厄介だ気をつけてくれ」
「あぁ、わかった」
向かってくる裕也達に対してゴブリンたちも応戦するため向かってくる。
真っ先に裕也と木の棒を持ったゴブリンが鍔迫り合いになる。そこへ多田が蹴りでゴブリンを攻撃、鍔迫り合いになっていたゴブリンはもろにくらい地面に背をつける。「っ!」
背をつけたゴブリンに裕也が追い打ち、核へ剣を振り下ろし破壊する。
それを四つん這いのゴブリンが襲うが間に割って入った多田が木刀で口を抑え押しあいになる。
裕也は多田とゴブリンを目もくれずゴブリンたちが集まっている方へと向かう。
後ろでは発砲の音がして、ゴブリンが倒れそうになっているのをみて安心し前を向く。
弓を放つ2体のゴブリンをみて近くにあったゴミ箱を拾い盾としてでかいゴブリンへと距離を詰める。
再び弓を引いているゴブリン2体の片方へ、ゴミ箱を投げ、柱へ飛び足をつける。
ゴミ箱に当たり弓を落としているゴブリンを見たあと、柱を足場に次の柱へと飛び一瞬で弓をこちらへと向けていたゴブリンの首を斬る。
(これは使えるな…)
そんなことを考えていると目の前にいたでかいゴブリンがここら一帯を棍棒で薙ぎ払い、椅子や柱なども粉々または吹き飛ばされその場には何も残っていなかったが裕也は飛ぶことで薙ぎ払いをよけ、大きなゴブリンの頭上に右手を乗せ、それを軸に体を回転させ、後頭部に蹴りを入れる。
蹴りが入り、バランスを崩した大きなゴブリンはうつ伏せに倒れ込む。
そして裕也は、着地後、近くにいた弓持ちゴブリンの放った矢を右に躱すと、そのまま間近へ近づき核を破壊する。
(残りはあと一体…)
手助けもあり、裕也はゴブリンたちを一掃することができた。残りはゴブリンの王一体のみ!
ここまで見ていただきありがとうございましたり次回もよければ見ていってください!それでは!




