チャプター5「ゲート災害」
みーちゃんを風里さんに受け渡し、名もなき青年探しを再開しようとしていた矢先、河内短野市で、ゲート災害が起こってしまう。青年探しを断念し、恐怖の中2人は住民の避難、救出のために駅へと向かう。
裕也と多田は人が多く集まる河内短野駅を目指して走る。
「そういやなんで駅なんだ?」
走りながら多田へと質問する。
「俺たちが今からメインストリートに向かっても15分はかかる、それになんのためにここに来てたんだ?名もなき青年を探しにだろ?」
「あぁ」
「もし、この街に本当にいるなら今までとは違い30分もかからない、それにここからなら駅まで5分もせずにつく。だからだ」
「なるほどな、わかった。」
と話しを終わらせ裕也は遠くからみえる駅から黒い煙が立ち上っているのを確認する。
「っ!急ぐぞ多田!」
「あぁ!」
と二人は駅を目指して走る。
ーー河内短野市:河内短野駅前ーー
3分後裕也たちは道中にいたモンスターを倒しながら河内短野駅へとたどり着き、近くの建物の影に隠れる。
先には警戒している大量のゴブリンたちがみえる。
「ちっ、近くにゲートがあるみたいだな」
「あぁ、それもあそこは避けて通ることもできなさそうだぞ…」
(棒持ちが5体剣持ちはいない…これなら強行突破もありか?)
「強行突破か?」
と考えていると多田からも同じ案が出てくる。
「だな…だけど無理ならここで待っていてもいいぞ?」
と手を震わせながら話す多田にそう声をかける。
「いいや、大丈夫だ。」
「というか裕也こそ大丈夫か?手が震えているが…」
「はは、お互い様ってことか」
「だな」
そう言って互いに笑みをこぼした後、
「…よし、」
とゴブリンたちがこちらへの注意が少ないタイミングで2人は飛び込む。
急な襲撃に驚いたゴブリンたちは陣形を乱しながらも裕也たちへと攻撃を仕掛ける。
対処法をわかっている2人は攻撃を避けながら核を的確に狙い倒していく。
「これで3体目!」
と木刀で倒れたゴブリンの核を破壊する裕也、その背後からゴブリンが襲ってくるが、多田が間へと割り込み、背負投げをかまし、怯んだところを裕也が仕留める。
「たく、しっかりしろよ?」
「サンキューな…っと!」
と言いながら裕也は多田の向かい側から攻撃を仕掛けてきたゴブリンに目がけて木刀を投げ転倒させ、すかさず多田が核を破壊する。
「さて残るはこいつだけか」
と多田が話し、2人で残ったゴブリンに顔を向けたその瞬間駅の方から物が破壊されるような音が聞こえる。
「っ!?」
「なんだ!?」
そちらを見ると砂煙と一瞬巨大なモンスターが歩いている所が見える。
「多田!後は任せるぞ!」
「あぁ!そっちも無茶をするなよ!」
そう言って裕也は駅の柵を超え駅へと飛んでいく。
(頼む!間に合ってくれよ!!)
ーー河内短野駅:駅内部ーー
「いや!嫌だ!」
「こっちに来るなぁ!!」
など駅では悲鳴があがっていた。
「なんてやつなんだ…」
「何してるんですか!先輩!逃げましょう!」
「無駄だよ…防火扉も破られた…拳銃も効かない…それに相手は大きいやつだけじゃない…逃げるなんてできやしない…」
「だからって諦めるなんて駄目です!はやく!」
市民を守るために戦っていた警察官たちも拳銃が効かなかったことや最後の砦も破られ諦めている状況だった…
(どうしよう…どうにかしてみんなを守らないと…でも…私1人だったら何をしても意味がない…)
そう女性警官が考えている間に目の前に大きなモンスターが迫っていた。
「しま…きゃあ!?」
「島﨑くん!!」
目の前のモンスターは女性警官を掴み持ち上げる。
「いやだ!離して!」
(いや!!死にたくない!死にたくないよ!)
「この!島﨑くんを離せ!!」
と男性警官が拳銃を当てるがモンスターには全然きいていない。
「あっ…あがっ…」
「島﨑くん!!!」
(いや!死にたくない嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だぁぁぁ!)
状況に絶望し握りしめられた痛みを感じながら目をつぶり涙を流す女性警官。
その時、潰されかけていた体から圧が消える。
(え?)
女性警官は驚きながら目を開けるとそこには横に倒れるモンスターとそのモンスターを蹴り飛ばしている裕也の姿があった。
どうにか間に合った大和、彼はみんなを守ることは出来るのであろうか…
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