2章 プロローグ後編「少女」
目を覚ました那由多と顔を合わした裕也と多田は
3人でいろんなことを語らい、裕也は肩の荷を降ろす。その後多田と別れて裕也は河内短野市の街を歩くのであった。
裕也が河内短野市を歩いていると広い公園へとたどり着く
「へーこんなところに公園なんてあったんだ」
そう言って裕也は公園へと入っていく
入っていくと目の前にはレンガで舗装された広場そして真ん中に噴水があった
「綺麗なところだなぁ…ん?」
風景を眺めながら歩いていると噴水に座っているボロボロな服を着た少女がヤンキーみたいな男性3人に囲まれている現場に鉢合わせる。
裕也はその現場へと近づき、
「何やってるんだ?」
「んあ?なんだてめぇ、関係ないならあっちにいってろや」
「小学生みたいな子を囲んで何か怒鳴っているのを聞いて無視をしろと?そっちのほうが無理だろ」
「ちっ、ヒーロー気取りのバカか邪魔なんだよ!」
そう言って横にいたヤンキー?が殴ろうとしてくる。
裕也はそれを避けたあと
「ささ、一緒に行こうか」
と言って少女の手を引っ張ってその場を抜ける
「おい!無視して連れて行ってるんじゃねぇよ!」
そう言ってさっきまで話していたヤンキーたちは殴りかかってくるが、裕也は拳を片手で受けヤンキーをそのままひっくり返す。
「なっ!?なんてやつだ…」
最後にその声を聞きながら裕也と少女は公園を抜け、繁華街へと向かう。
ーー河内短野市:繁華街ーー
「…して」
少女がぼそっと話す
「え?」
「はなして!」
「っ!?ごっごめん!」
そう言って裕也は少女の手を離す。
少女は手首をなでながら後ろを振り向いて歩き始める。
「おい!どこに行くんだ?」
「別にあんたには関係ないでしょ。」
そう言いながら青い瞳をギロっとこちらに向ける。
「いやさ、お腹空いていないか?」
「は?」
裕也の唐突な質問に少女は気の抜けた声を漏らす。
「さっき歩いている間お腹なってたからほらそこのクレープとかどうだ?」
「はぁ、とんだお人好しですね。」
そう言って少女は頭を抱える。
「あはは、それでどうする?」
と少女にもう一度聞く。
「いいかげんにしてください!」
そう言って少女は赤い瞳をこちらに向けてくる。
「!?すっすまない!」
その言葉に驚き咄嗟に謝る。
(なんで僕は翔太ぐらいの子に怒られているんだ?)
そんなことを思いながら少女の顔を見続ける裕也。
「…?」
そうして数秒の沈黙の後、少女はキョトンとした表情をする。
「私の目をみて気持ち悪いとか思わないの?」
そう少女は話す。
「別に?きれいな赤色だと思うけど…」
「は?」
と少し困った顔をする少女。
「なっなにを言ってるの…あなたおかしくない?」
「おかしいは言いすぎだろ…」
少女の言葉に少し落ちこんだ後裕也はもう一度話す。
「まぁ、すまなかったな。そりゃ知らない奴から食べに誘われるとか嫌だよな、それじゃあ悪い奴には気をつけなよ。」
そう言って離れようとすると後ろから声が聞こえる。
「待って、」
「え?」
その言葉に驚き振り返る。
「しょうがないからクレープってやつ食べる。」
「わかった!」
そう言って裕也は近くの屋台でクレープを買って二人で食べ始める。
「なんでそんな格好なんだ?」
少女の着ているファンタジー系の本でしか見ないような町娘っぽい服装を見て質問をする。
「別にこれ以外着るのがないだけだよ。」
「ふーん、そっか…」
「後2つついいか?」
「別にいいよ」
「僕の名前は大和裕也君の名前は?」
「月上 有明」
「いい名前だね、後は住んでる所って何処らへんなんだ?」
「それ女性に聞くのどうなの?」
「うっ、確かに…」
「まぁ、ないわよ。」
「え?」
反省をしていると不意に月上から思いもよらない答えが聞こえ素っ頓狂な言葉が出る。
「だから、住むところはないって言ってるの。」
驚きながらも話を続ける
「じゃ…じゃあ今はどうしてるんだ?」
「裏路地で寝てるけど?」
「家出か?」
「そんなところ」
「だからそんな傷だらけなのか?」
「ええ」
(まじかよこんな女の子を…)
「親はどうしたんだ?」
「7年前に死んだ」
「!?すっすまない!」
「良いよもう昔のことなんて両親の顔も思い出せないし」
(この子はどんな環境で過ごしてきたんだ…)
と驚いている間にクレープを食べ終わった少女、月上は立ち上がる。
「ありがとう美味しかった、それじゃあさようなら。」
「おい!ちょっと待てこれだけ持って行け!」
去ろうとする月上へ4000円を渡す。
「なんで?」
「いいから、さっきの話を聞いて僕がそうしたいって思ったんだ。」
「…ありがとう。」
「別にいいよ、困ったときはお互い様ってことで」
「うん…」
そう言って月上は人混みに消えていく。
(そういやあの子…どっかで見たことあるような…うーん………気のせいかな?てか不思議な瞳をしていたな、何処の国の子だったんだろう?)
疑問は残る裕也だが、それよりも大事な問題があった。
(さて、帰りどうしよ…)
と空っぽになった財布を見ながら考えるのであった。
ーー河内短野市:裏路地ーー
…
少女は裏路地の中座りながら今日あった少年の事を思い浮かべていた。
「大和…裕也…」
(あんな人ともっと早く出会っていたらこんなことになっていなかったのかな…)
〘こっちに近づくんじゃねぇ!〙
〘病気が伝染るから近づいたら駄目よ〙
〘気持ち悪いんだよ!この悪魔!〙
「………いいや、そんなことは関係ない。何を後悔しているの…私は復讐するだけ、それだけよ…」
これで2章プロローグは終わりです。次回から大きく物語が動いていきます!お楽しみに!
ちなみに裕也はあの後1時間程歩き家に帰宅しましたw
良ければ次回も見ていってください!!それでは!




