チャプター15「緊急事態」
ゴブリン達との戦闘の疲れを少し癒し、次の作戦として西棟奪還へ向かった裕也達、だが…何か様子がおかしい?…
「こんなものなのか?…」
多田がそんなことを発する。
「まぁ、少なくて助かったといえば助かったよな」
と那由多さんは返事返す。
現在は西棟3階廊下にいる。
保健室から出た後の話なのだが、
まずは職員室へと向かって行ったのだがゴブリンが一体徘徊しているだけであった。それを撃破して、周りを確認したけど一切の気配もない。
その後、2.3と階を登ってくるが似たようなもので、3階ではゲートがあったが、ゴブリン2体が守っているだけ…その2体も苦戦するほどでもなく撃破していた。
「こんな上手い話はあるのかな…」
「うーん確かに少し怖いな」
自分の発言に那由多さんが共感する。
「まぁ、とにかく部屋に隠れていた生徒たちを連れて保健室へ移動しましょ!
その後で調べればいいですよ。」
翔太がそうまとめ、みんなが同意する。
そうして職員室にいた5名の教師、2階より上にいた3名の生徒をつれ保健室へと戻る。
「さてみんなお疲れ様、少しの間だが、ここで休んで次に行くとしよう」
と僕達3人に話す。
「わかりました」
と返事をして保健室でゆっくりと休むこととになった。
それと那由多さんはみんなに職員室から持ってきた非常食を渡す。
「もうすぐ12時だし、みんな腹が減ってるだろ?これしかないが、少しでも食べて気分を上げようじゃないか」
そんなとき大きな雄叫びが校内を駆け巡る。
「!?」
「なっなんだ!?」
俺見てきます!と言って男子生徒が外に出る。
保健室は動揺やざわめきで包まれる。
そんな中、様子を見に行った慌てて扉を開ける。
「まずいです!会長!」
「一体どうした、落ち着いて話せ」
と那由多さんはなだめる。
「部室棟が…」
「部室棟が?」
「運動場の部室棟がオークに襲われています!」
「なっ!?それは本当なのか!?」
男子生徒が驚きそう聞き返す。
「ええ、間違いないです!」
「まずいな…想定はしていたが…」
那由多さんはそれを聞いて落ち着いて考える。
「とにかく急いで、部室棟へ隠れていた生徒たちを助けに行こう!」
裕也は咄嗟に立ち上がり飛び出そうとするが、それをクラスメイトが腕を引っ張り止める。
「これだけは駄目だ!絶対に行くな!」
「すまない…」
「裕也!」
クラスメイトの手を振り切り走り出す。
「おい!待てって!」
静止の声を背中に受けながら祐也は扉を飛び出し部室棟まで走って向かう。
(僕が窓から飛び出してこっちに引き寄せるのも保健室や校舎に残る生徒を危険に晒す可能性がある…時間は少しかかるが、西校舎を走り抜けていくしかないか)
(それよりも一体なにがあったんだ…確かオークは何かなければ動かないはずじゃないのか?)
情報共有を行った際、通称オークは生徒が見えなくなった後からは動かなくなり、近づかなければなんにもしてこないかもしれないという話をしていた事、そして体育館への侵入の時、西棟奪還の時にもゲートの前を動かず微動だにしていなかったこともあり動揺する。
(まさか、誰か危害でも加えやがったのか?…もし、そうなのだとすればそいつらが一番やばい…急がないと…)
「にいちゃん!慌てる気持ちもわかるけどどうするの?」
「そうだ、この状況まずいだろ…」
一人で考えながら走っていると後ろに多田と翔太が追いかけて来ていた。
「とにかくオークの注意を引いてまずは部室棟のみんなを助ける!それより、2人共危ないんだぞ!わかってんのか!?」
「それ裕也にも言えるよな?」
「うっ…」
「そういうこと、戦力にはあまりなれないかもしれないけど、避難誘導もいるでしょ?」
「…わかった、無茶はするなよ?」
「もちろん」
「うん!」
人はそう返事をして一緒に向かう。
「じゃあ俺も避難誘導に参加するよ。人数は多いほうがいいだろ?」
「え?兎田先輩!?」
そこには一緒についてきている、兎田先輩の姿があった。
「どうする?」
(もう外に出ている…今更戻っても意味ないよな)
西校舎から東校舎へと繋がる外廊下まで進んでいたため、戻るにも距離ができていた。そのために戻すにも戻せない状況になっていた。
「…わかりました、だけど絶対に2人の側を離れないでくださいね?」
「あぁ、わかった」
「話はまとまったな」
と後ろに那由多さんも追いついていた。
「遅れてすまない、急いで助けに行こう。」
「ええ、そうですね!」
そうして運動場にある部室棟まで全員で向かう。
一体何があったのか…緊急事態に急いで向かう裕也たち無事救出することが出来るのであろうか…
ここまで見ていただきありがとうございました!
良ければ次回も見ていってください!




