チャプター13「決着!vsゴブリン王」
ピンチを脱した祐也たち、那由多たちを逃し、祐也は一人でゴブリンたちへと対峙する。
ゴブリンたちへと刀を構え直し足取りも確認する。
(まだ、行けるな…)
ダメージで少し体は重いが支障を来たすほどではなかった。
大きく深呼吸をして荒れた息を整える。
対峙するが、どちらも動かず静かな時間が続く。
そんな中沈黙を破ったのはゴブリンの王の走り出す足音だった。
振り下ろす棍棒の攻撃を後ろへと避けて王に攻撃を仕掛けようとするが、武装ゴブリンの攻撃を避けて防がれる。
(やっぱり王を取るのは難しいよな)
そうして標的を武装ゴブリンへと変え、飛び込む。
3撃を入れるが盾と剣で防がれ、剣で2撃反撃を受ける。
刀で2撃とも受け流すが、盾で突っ込まれ弾き飛ばされる。
「ぐっ!?」
バランスを崩し膝をつく祐也そこへゴブリン2体が飛び込んでくる。
1体目のゴブリンから木の棒で叩かれるがそれを左手で防ぎ、右手で腕をつかみ引き寄せ、2体目のゴブリンの攻撃を防ぐ。
防いだ後、回し蹴りでゴブリンを武装ゴブリンへと飛ばす。武装ゴブリンはゴブリンたちを盾で抑えて横へ下ろす。
その隙を狙って祐也は飛び込み2撃入れる。その攻撃は防がれるがそれはもともと重々承知、祐也の攻撃を防ぎきった武装ゴブリンだが、咄嗟だったためバランスを崩す。その隙を狙い盾に手をかけ奪い取る。
王が横から棍棒を振り下ろすが、祐也は距離をとって躱す。
その手にはしっかりと盾がある。
「形勢逆転かな?」
そう言って盾を2階に投げ構え直す。
(流石に盾は使ったことないし、今はやめておこう。)
剣だけになった武装ゴブリンはヤリヤガッタナとキレ気味な様子だった。
そのまま武装ゴブリンは飛び込んでくるが太刀筋は冷静であった。
連続で5撃ほど攻撃してきたが刀で防ぎ、攻撃を仕返す。それを避けて後ろに下がるとそれに合わせてゴブリンたちが襲ってくる。剣を持っているゴブリンが3体…木の棒を持ったゴブリンが2体…
ダメージ覚悟で防ぐのを剣を持ったゴブリンに絞る。まずは、木の棒を持ったゴブリンを躱し、剣を持ったゴブリンのゴブリンを防ぎ、蹴り飛ばす。後ろから木の棒を持った2体目のゴブリンが飛んでくるがそれは無視しダメージを受けながら、目の前に飛び込んでくる2体目の剣を持ったゴブリンの攻撃を防ぎ、腕を掴み地面に叩きつける。
そこへ矢が飛んできて後ろから近づいて来ていた1体目の木の棒持ちのゴブリンを射抜いている。
そこに武装ゴブリンが飛び込んてくるが、バックステップで避け、攻撃を入れる。剣で抑えられ鍔迫り合いになったところに王がなぎ払い攻撃を仕掛けてくる。
後ろに下がり体制を整えたところに3体目の剣を持ったゴブリンが飛び込んで来るが横に躱し、核を破壊する。
地面に叩きつけたゴブリンはなぎ払いに巻き込まれ消滅、普通のゴブリンは剣持ちが1体、木の棒持ちが1体、負傷したやつが1体と少しずつ減ってきている。
(よしこの調子で…)
と考えていると武装ゴブリンが勢いよく飛び込んできていた。
それを刀で防ぎ鍔迫り合いになる。
武装ゴブリンとの押し合いをしていると、武装ゴブリンの後ろから咆哮が聞こえる。
(あれは…ゴブリンたちを呼んだときの!?くそっ、ってことはこいつ…時間稼ぎを)
武装ゴブリンを弾き飛ばし王へと距離を詰めようとするが武装ゴブリンが前を防ぐ。
「ココカラサキハイカセナイ!」
(意地でも通さないという感じだな…)
右に目線を下げ床にある剣を確認する。
それをめがけて左へと走り出すと武装ゴブリンも走り出す。
祐也はスライディングで剣を拾い上げ武装ゴブリンに投げつける。武装ゴブリンはそれを弾き返している。
そこへ後ろから多田が弓矢で武装ゴブリンの肩を射抜く。
その矢の飛んできた方向を確認するため武装ゴブリンが上を向いている間に祐也はスライディングで壁の端まで移動していた。
そこにあった赤い物体を王に対し投げつける。
それに武装ゴブリンも遅れながら気づいた様子だがもう遅い。王は飛んできた物を対処するため咆哮をやめ棍棒で叩きつける。
その瞬間爆音と共に白い粉が宙を舞い視界が見えなくなる。
(かかった!)
その瞬間祐也は中へと飛び込み。武装ゴブリンを真っ二つに、そしてそのまま王の右腕を足場に飛び上がり目を斬る。そして振り返り武装を後ろから切り落とす。
「はぁはぁ、勝負あったな…」
祐也はそういうとその粉が舞い終わり視界が開けるのを待つ。
視界が開けるとそこには目を手で抑え悶るゴブリンの王とそれをオロオロしながら見るゴブリンがいる。
そしてゴブリンの王の胸には丸い宝石みたいなものが見える。
(やっぱり装備の裏に核を隠していたのか…)
祐也は核に向けて走り出し刀で真っ直ぐ貫く。
そうして大きな咆哮と共にゴブリンの王と舞台にあった大きなゲート、そして近くにいたゴブリンとゴブリンの血痕などが消滅していった。
「はぁはぁ…やったのか…」
疲労でしっかりと実感できない様子で戸惑いながら祐也は言い床にに寝転がる。
床で寝転んで息を整えながら休んでいると、
「おーい!!大丈夫かぁ!」
アリーナの入り口から4人が走って駆け寄ってくる。
「あぁ、大丈夫…それよりそっちは大丈夫ですか?」
怪我をしている那由多さんと翔太を見ながらそう返す。
「おう、怪我はしたけれど、たいしたことはない。」
そんな話をしていると、男子生徒が話し出す。
「すみませんでした!」
「いいですよ、みんな無事だったんですから…それよりなんでこんなことに?」と経緯を聞いたところ。
先輩:2年1組の兎田 万次郎さんは部屋のベランダで隠れてた所体育館へと入っていく僕達を見かけて、体育館が避難場になっていると考え、追いかけてきたとのこと。
「なるほどな、それで体育館へ来たと」
と那由多さんが頷きながら話を聞いていた。
「はい、ですが俺ズボラすぎしたね、慎重な行動が出来ていればこんな状況には…」
と先輩は落ち込んでいる様子だった。
「まぁ、結果的にはみんな無事だったんです」
少しでも落ち込んだ気持ちを切り替えてもらえるように話を終えようとそう話すと那由多さんも気づいた様子で、
「そうだな、今は無事だったことを喜んで、それでこの後のことを話そう」
「はっはい」
そうして、少し休憩した後、倉庫に戻り、翔太たちが取り切れなかった木刀などを、回収して保健室へと戻ることとなる。
「そういや、祐也」
「ん?なんだ?」
保健室へと帰る前多田から声をかけられる。
「いやな?あの粉塵爆発?みたいなのあれ、何だったんだ?」
「あぁ、あれか?あれだよあれ」
祐也は体育館の壁にある、空いている赤い扉に消化器と白い文字で書かれているものを指さして話す。
「この前腐食した消化器が爆発するってのを防災訓練の時に話していただろ?それを思い出してな。腐食してなくてもあんな力で潰したら同じことになるんじゃないかと思ったんだよ」
「…とんでもないこと考えつくなぁ」
「まぁ、そのおかげで勝てたんだし結果良ければ全てよしってことよ」
「うーん…まぁ、そうかな」
「そうそう」
そうして、全員で保健室に戻ると保健室にいた生徒たちが歓声をあげて帰ってきたことを喜んでくれていた。
その後、応急処置して、疲れた体を少しでも休めるのだった。
ゴブリンたちとの戦いに決着がつき、束の間の平穏が訪れる。まだまだこの先いろんな敵が待ち受ける。果たして祐也たちはこの空間から脱出することはできるであろうか…
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