それからのこと
これにて完結ですー!お付き合いくださった皆様、ありがとうございましたー!*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*
リスは一時間後に目を覚ました。
「んん…」
「お姉様?お姉様!」
「…え、誰?」
リスは目を丸くする。目が覚めたらいきなり知らない可愛い女の子が抱きついて来たのだ。当然だろう。そしてリスは、ここ最近の自身の記憶のほとんどが虫食い状態であることに気付く。いや、昔の記憶もかなり断片的になっていた。リスはほとんどの時間をラヴァンドとロゼッタ、ソールと過ごしていたため当たり前だ。
「えっと…記憶が、ないんだけど…オレガノさん、私、どうしちゃったの?」
リスはオレガノのことはちゃんと覚えている。オレガノに助けを求めた。
「…ご説明致しますね」
リスはこれまでの経緯を、そしてラヴァンドとロゼッタ、ソールとリスが如何に仲が良かったかを説明した。
「…そっかぁ。忘れちゃってごめんなさい」
「…。いや。ロゼッタを守りたい一心だったのだろう?お前は悪くないさ」
ラヴァンドがリスの頭を撫でる。リスはなんだかその手の温かさが懐かしい気がしてほっとする。
「えっと…そしたら、貴女は私の妹で、貴方が婚約者で、貴方が妹の婚約者なんだよね?」
「そうですよ」
「そうだ」
「合ってるぞ」
「これから仲良くしてくれたら嬉しいな。よろしくね!」
「…はい、お姉様!」
「これからまた、よろしくな」
「いつものように楽しく過ごそうな」
こうして四人の新たな関係が始まった。
ー…
「ラヴァンド!見て!バジルさんと一緒にケーキ作ったんだ!みんなで一緒に食べよう!」
「ああ。美味しそうじゃないか。さすがはリスだな」
ラヴァンドはリスの頭を撫でる。リスは気持ち良さそうに目を細める。
「ロゼッター!ソールもこっちこっち!」
「はい、お姉様!」
「すぐに行く」
遠くから手を振るリスに手を振り返して近付いていくロゼッタとソール。
「オレガノさん、オルタンシアちゃんとシプレさんも呼んできてよ」
「かしこまりました」
オレガノはオルタンシアとシプレを呼びにいく。
「おや、何をしてるんだ?」
「あら、美味しそうな大きいケーキ」
「お父様、お母様!ちょうど今呼びに行こうと思っていたんです!バジルさんと一緒に私がケーキを作ったんですよ!みんなで一緒に食べましょう!」
「それはいいな」
「ならいただくわ」
「ふふ、はい!」
「リスお嬢様、お招きいただきありがとうございます」
「リスお嬢様の手作りケーキを食べられるなんて嬉しいです!」
「じゃあオレガノさん、みんなに切り分けてあげて」
「はい」
オレガノが全員分を切り分けて、紅茶も準備しお茶会が始まった。
「美味しいです、お姉様!」
「さすがリスだな。美味しいぞ」
ラヴァンドがリスの頭を撫でる。リスは嬉しそうにはにかむ。
「リス、またお菓子作りの腕を上げたな」
「そうかなー?ふふふ」
「リス様のケーキは甘くて美味しいですね」
「次はシャルロット作ってみましょうか、見た目も可愛いし美味しいですよ」
「リスお嬢様の手作りケーキならいくらでも食べれちゃいますね!」
「私達の娘にこんな才能があったとはな」
「おかわりがないのが残念ね」
「次の機会にも是非呼んでくださいませ、リスお嬢様」
「もちろんだよ!」
結局のところ、リスはもうラヴァンド、ロゼッタとソールとの昔の記憶を取り戻すことは出来ない。だが、そんなリスにラヴァンド、ロゼッタとソールは常に寄り添っている。記憶が戻ることはなくとも、新しい思い出を三人と共に積み重ねていくことはできるのだ。だからリスは悲観してはいないし、ラヴァンド、ロゼッタとソールもそんなリスを好ましく思っている。
「ねえ、みんね」
「どうした?」
「これからもずっと一緒にいようね!」
「もちろん、ずっと一緒だ」
こうしてリスは、かけがえのない人達とこれからもずっと幸せに暮らしていく。北の魔法使いはそんなリスの物語を誰にも知られずこっそりと見守るのであった。
また別の小説でお会いできる日を楽しみにしております!\\\\٩( 'ω' )و ////




