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タイトルをつけるなら……
いかがだったかな?
今回は、振られたショックで思いを残した女性の物語でした。
映画を使って相手に残すとは、洒落が効いている。
私は、こういうブラックな思い残しは好きな方でね。
さて、伊藤 歩実様の映画にタイトルをつけるなら、こんなのはどうかな?
「フィルムの約束」
フフッ、単純かな。
まぁ、これぐらいの方がちょうどよいもの。
あ、少しだけ最後にその後を話をしよう。
河野 誠様は、あの最期の映画が影響したのでしょう。
夢をあきらめて、就職したにも関わらず映画業界の世界に足を踏み入れたようだ。
そして、取りつかれたかのように無我夢中で映画を作っているらしい。
口癖のようにこう呟きながら。
深夜の編集室。
誰もいないはずの部屋。
誠は、モニターへ向かって呟く。
「歩実。君ならどう思う?」
返事はない。
だが、彼は、今でも隣に彼女がいるように笑う。
しっかり、彼の心の中で生きているようだね。
これは、思い残し成功のようです。
それでは、本日はここまでにしましょうか。
では、また次の機会に。
ここは、生きているものに死者が思いを残す映画館。
名を、ゴーストシアターと呼ぶ。
以後、お見知りおきを。




