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近未来梅田地下街紀行  作者: 川中太一
古都攻防戦
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外伝 回顧録 5

マシーン同士のバトルロイアルは順調に進んでいる。


マリナと銀次が戦っている間、フランがその他を倒している。


そんな中フランの前に立ちはだかったのは展示試合で戦ったリックジャガーだった。

マシーンは同じくドラッケンである。


無線で何かをリックジャガーが話しかけてきたようだが、フランは通信を切った。

戦場で敵と喋ることはないのだ。


【オーナー室】


「おい、銀次とフランが戦う前にフランがポイントを回収しすぎだ、試合が終わるぞ。」


「予定とは違いますが、フランには退場してもらいましょうか。」


小さな箱で赤い光が点灯する。


オーナー室にはまだ何名かの人がいるようだ。


【スタジアム】


リックジャガーは興奮している。

展示試合であれだけ綺麗に倒されたからだ。


かなりの集中力を見せている、簡単にはフランはドラッケン触れることができない。


そんな時、フランのキャバリエのエネルギーがダウンする。

「何これ。」


ルルイエがサポートする。

「おいどうした、なんだ?」


逆にドラッケンの動きが増している。


フランは辺りを確認して少し後ろに下がった。

ドラッケンは押し込むつもりで攻撃をしたが、足場が崩れた。


足を地下水路の崩落に巻き込まれて、動きが止まったところをすかさずフランのマシーンが片腕を破壊した。


ドラッケンはどこかに身を隠す。


「今のは、何か起きてた。」


ルルイエも同意する。

「フランこれくらいでもういい、尻尾は掴めた。そのエネルギーダウンしたマシーンではもう戦えないだろう。」


「そんなことはありません、我々が目指すのは最初から優勝でしょう。」


「・・・そんなことはありませんよ、フランさん・・」


レイジーから連絡が届く。

「さきほどの動き観測してましたか?なにか変な波長が出ていて、多分だけどこのスタジアムの中から出ている。細かい位置は次に波長が出たらわかると思うよ。」


「了解、引き続き頼む」

この状態ではフランよりも部外者の久我流のレイジーか。


今のトップはフラン、次に銀次とマリナであったが、残りのマシーンはほとんどリタイアしていた。

つまり時間切れではフランの勝ち、または、残り二人を倒したものの勝ちのいずれかである。


マリナは銀次を攻めあぐねていた。

銀次もおなじである、たまに攻撃がヒットするが、被弾の瞬間にマシーンを傾けて直撃しないようにコントロールしているのだ。


観客席が大きく盛り上がっている。


そこに性能がダウンしたフランのマシーンが現れる。

「勝つにはここで、三つ巴のドサクサで倒しきるしかない。」


乱戦になった。

それでも、マリナはうまく捌いていたが、先に銀次のトリプルフィールドが混乱の中で一撃もらってしまう。

細身のマシーンであるから、大きく揺れて、機能を停止する。


その時である、フランのマシーンの性能が元に戻る。


ルルイエはすかさずレイジーに連絡を入れた。

『波形が変わったよ、おおよその位置はわかった、オーナー室から出ているみたい。』


「結局はオーナーのイワンが犯人か、わかった地元警察に依頼する。証拠のログの送信と場所の座標の変化からは目を離さないでほしい。」


このドサクサで、無効試合になった場合の費用はラタトクス工業が補填するという約束をした。


マリナとフランの戦闘は続いており、大きな歓声が聞こえる。

どちらかが勝ったのだろうか。

そこに現れたのは、隻腕のリックジャガーだった。




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