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近未来梅田地下街紀行  作者: 川中太一
日本への旅路
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後日談

【ラタトクス工業本社】


ルルイエはラタトクス工業本社に端末の説明をしている。

マリナは控え室に待機している。


ルルイエはらしくもなく、興奮していた。

「やめてください、日本は2000万人の人がいるんです。」


「馬鹿を言うな、このまま違法接続を放置しては、赤い光に世界が支配される。」


「だからと言って、倫理維持軍の派兵など、内政干渉になります。」


「今の日本にナハト王の捕縛と引き渡しなんてできるものか、むしろ国ごと滅ぼされるわ。」


役員たちは20名程度だろうか、ルルイエを詰問している。


「手順を踏むべきだと言っています。」


「なら君が倫理維持軍の指揮を取ればいい。結果的に倫理が維持されればよいのだ。」


【崑崙山脈】


老人の高僧に報告が入る。

「華山道士連が太極図を含めて失われました。」


「結局は女禍な。伝説を立証させることになりそうだ。また華山道士連というものの脆弱さもな。」


「もう一つ報告があります。」


「なんだね。」


「イグドラシルシステムの抑制に応じたかのように、崑崙にある他の宝具が起動をはじめました。」


老人は微かに笑った。


「ナハト王に連絡は取れるか?」


【スウェーデン ストックホルム】


「寒っ、なんでこんなところで観光なんか。」


「休暇だよ、私達、花達の会は戦場にいる時間よりも遊んでる時間を長くするのを社是としてるから。」


花達の会は傭兵の組織である。


「リーダー、呼び出しだって」


「仕事の電話は切れ、切れ。」


「ラタトクス工業からだよ。日本に向かって欲しいって。」


【日本海 カジノ船】


華山道士連のジーチンは日本に向かおうとしていた。

が、カジノ船オーナーの燕雀朱美に捕まっていた。

「密航は海に捨てられても、文句は言えないのよ。」


「で、できれば日本まで送って欲しいのです。あなたのような人がこの船のオーナーとは知らずに無礼を。」


「あらそう奇遇なことね。日本ね。」


【連合軍 本部】


「中将、説明は?あれほど大規模に攻撃しておいて。」


「大規模に攻撃したからあの程度で終わってます。」


「責任は取れるか?」


「日本に早々に向かう準備をつけます。」


【和歌山県 紀ノ川 久我幻魔部隊】


久我幻魔が作戦案を確認している。

「ナハト王は梅田を制圧中だから、我々は南から押し上げて、三谷の部隊はUDAと伊賀から半方位を作ると。」


「悪くない作戦では?」


「わからないんだよね。」


「・・・ん?」


「梅田の地下空洞に包囲戦をしかけるなんて。大きさを理解してないんじゃないか。」


少しずつ季節は寒くなり、日が短くなって行った。

様々な陣営の様々な人たちは日本へと集結していく。

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