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97/145

その97

興奮が冷めぬ中、

午後の行事がスタート。


今後の村というディスカッションで、

要は村の安全を確保しつつ、

衰退しないよう、

「村から離れた子供らを呼び戻し、

その家族を住み着かせる 」

というお話。


パネラーと云う程でもないが、

自分とスール氏も参加する。


おばちゃんこと村長と村人達との

話し合いが一段落した後、

ガーディアンを連れ壇上に上る。


尻尾を掴み、通訳を万端してから

軽く挨拶を済ませ、語ったのは


○ 村の入口、石塔から村への出入口

その中間点に各々監視小屋を

配置すること。


○ 村と石塔広間に商店を置くこと。


○ その往来の護衛と監視に取り巻き達を遣うこと。


最後にその費用の一部として、

月に1人辺り、銀貨1枚の負担をお願いした。(未成年は半分)


自分も、そして村人達もざわつきを

予想していたが、

スール氏が割って入り、事情を説明

する。

どうやらスール氏の部屋にあった

書類の山は、各家庭の収支を弾き出していたようだ。


「....このことからヤスオ氏が

買い付けをしてくれる限り、

月に銀貨1枚を負担しても、

畑が4枚の家庭なら、年間で銀板

2枚近くが余剰金になる試算です。


私が行商時代、これ程の恩恵を受け

た村は見たことがありません。

一年後の姿を楽しみにしております」


スール氏が話し終わり一礼すると

拍手が起き、補足として

おばちゃんが

「スール氏は各家庭に於いて、新しい

農具も新調してくれることになった」

と添えると、一層の拍手が起きた。


彼が元の場所に着くや

「これで肌着1枚分の仕事になりまし

たか? 」 と問い詰めてきたので


それに対し

「充分です。何ならもう2~3枚分

お願いしますか? 」

と返せば、

「ハハハ、御容赦下さい」と言われた

......

....


話し合いが閉会へと向かう中、

意を持って近寄る人物、総隊長がいた


「あんたらの話は聞こえていたよ。

商隊の護衛ならうちの団を遣う

気はないか?

安かないが、そこにいる連中より

安全を保証するぜ。

どうだい? 」


総隊長は取り巻き達を指差し、

あからさまな挑発をしてきた。


確かに、この男の侵入を見過ごした

落ち度は認める。が、


「貴方の言う通り、安全は確保出来る

のでしょう 」


「お、話がわかる... 」


「だが断る 」


「 エッ? 」


「さっきの話を聞いていたなら、

分かる筈。


団に高い護衛費を払えば、

生活にゆとりが生まれず、

村が先細りするのが見えている。

それでは子供らが帰ってきても

「村での安心」が支えられない。


それに彼らとて更に強くなるため、

教えを受け、邁進中なのです。


先生は優秀なので、

商店を構える頃には、貴方の団に

見劣りしない筈。

ですからお断りします 」


話し終え、この場を流そうとするも

「カゼ」がふく。

そのカゼ先にいた総隊長は

悪人面(失礼)をして


「はん、商人はこの場凌ぎの口を

もっとる。

そこまで言うなら優秀な先生、

拝ませて貰おうやないか。 」


ここの世界の強い人達?は

どうあっても気が逸るのか、

やる気満々のようだ。

コブシと平手を何度も打ち付け、

自分を鼓舞しているようにみえる。


はあ、この後送別会用に大量の晩メシ

つくらなきゃいけないのに、

.......

....


メンドくさ。

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