その93
深夜
セムジュと2人、大量の荷を
タウンエ○スに積み込んでいく。
おばちゃんの村長就任とスール氏の
送別会を明日に控え、
前日は「G○U」とホームセンター
今日の仕事帰りには「ラ○ムー」で
肉と酒を仕入れてきた。
業務用ストッカーに入れ、少しでも
品質保持に努める。
そして今回、持ち込む最大の利器は
ウチダ機械から物置の搬入の際に
同梱して貰った
ソーラー式冷蔵庫(試作:水必要)だ
ウッチーに問題点を指摘し、それからフィルター&タンク増設の改良を得て3日に一度の給水でよくなった。
尚、10度より下には保冷機能が
いじれなかったが、
サンザの暑さを想えば、
保冷剤が温くなっても、一応の対処が出来ることに。
サンキュー、ウッチー。
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日が変わり
2度の渡りをえて村に着いたが、
真夜中の静けさがなく、騒がしい。
覗けば教会前の広間に人が集っていて
火を焚き、鳴り物をした「前夜祭?」みたいな催しが行われていた。
気配を感じたガーディアンが控え室に
訪れる。
説明によれば今回の催し、
スール氏から村への感謝として、
集めた備蓄を放出した祭りだそうだ。
当人を含め、村長やおばちゃん等も
礼拝堂にいるらしく、
商人が来たら呼んで欲しいと
頼んだようだ。
申し出を受け、中に入れば満員だった
あの村長の母親もいる。
また一悶着あるかと身構えれば、
母親はおばちゃんの後ろに隠れて
しまった。
「???」と思っていると、目の前に
スール氏がやって来た。
「呼び出しに応じて頂き、感謝して
おります。
ヤスオ殿は異国人であられるため
気にしないでしょうが、
この国の人々は相手に負かされると
異状に恐れを抱きます。
ましてや2度目となると、
それはもうかなりでしょうな 」
いや、あれを負けというならまだ1回しか負けてないよね?
とセムジュを見れば、
オレが向こうにいる時に1人で教会に
やって来た。
あまりの罵詈雑言にセムジュも
ムッと来たらしく、襲ってきた際には
少し力がかかったらしい。
ポーションを差し出したが、
「敵の懐柔は承けん」と寝て直そうと
頑張ったそうな。
しかしオレが屋敷に来た際、
母親が重装備だった理由は、
回復が間に合わず、腫れた部分を隠す為
そう言うことらしい。
まあ引いてもらえるのは有難かったが
スール氏からの
「送別会は期待してますよ 」
の圧力には正直堪えた。




