表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/145

その92

お盆最終の日曜日


30分以内に来いと言われ、

何とか時間内に到着。

顔パスされ、案内されたのは


「商品受渡し倉庫」


本来は客がトラック等、搬送車で

乗り付けて、受け取りをする場所だ。


そこへ近付くと、トラックが一台と

作業着の数人がおり、あとは依頼した「物置小屋」があった。


只の物置でならホームセンターので

充分だが、村の入口の見張りや

輸送時の荒天の退避、或いは休憩場所を

兼ねるので、改造をお願いした。


前におばちゃんに尋ねたことがあった

1年を通して、天気や温度はどんな

ものか、その結果が

村には雪が降らず(雨季はある)、

珠の嵐がある位で、季節で例えれば

夏:6割 春秋:4割 らしい。

又、雨季を除けば寒くはないそうだ。


であれば、ソーラー発電には持って

こいだが、嵐対策が必要に。


そして暑さ対策もだなと「うっちー」

に要望したのは一週間前。

忙しいのもあるが、お盆を満喫する為

会長に丸投げしたなこりゃ。


そうたかを括っていると

作業着の1人が説明してくれた


「ここに居るのは現場で働くのが趣味

という会長と息のあった者達で、

生産ラインに影響しないよう、

社のお盆休みを期限とし、

色々と好き勝手しました。

あと実益を含みますがね 」とのこと


仕様や注意点等を伺っていると

奥で休んでいた会長が飛んできた。


「自慢しながら話そうと思ったが

なんじゃい、聞いてしもうたか。

本当に30分で来るとは。

お前の有希子に対する苦手さが

ようわかったわ 」


会長だって娘のことが「苦手」だと

言っていたのに。

そうとは言えず、「ハア」とごまかす


「手を出せ」と言われ、「無理無理」

と断れば、

「なっ、何を考えとるんじゃアホが、

手じゃ、手 」

で我に返り、DVDを受け取る。


「向こうの言葉は分からんから

イチから物置を建てる様を録って

おいた。

後は通訳を入れるなり役立ててくれ」


「会長~ 」と感極まったところで

渡された紙。


「今回の請求書じゃ。倉庫までの

運搬費も含んどる。

お盆料金はサービスしてあるぞ 」


すぐ現実に引き戻された感じだ。

イエ、分かってます、払いますよと

2人の茶番をよそに、作業着の人達は

物置をトラックで搬送する為、

解体を始めていた。

解体が終わり、皆が一段落していた時

DVDで思い出し、デジカメで撮った

向こうの世界を披露する。

カメラの映像にはガーディアンが

空撮した山中や木々の画像もあり、

植生や景色が日本でないことが伺えた


物置を建てる予定地や仮設店舗の場所

の映像はもとより、

会長達が興奮したのは


「廃街道とスクーター」の1枚。


自分達の粋を結集して出来た物が

どうなったか気になっていたんだろう


「もっと詳しく頼む」とせっつかれ

あれよあれよと皆で昼飯を食うことに

会長の

「牛丼はナシで」が爆笑を誘った。















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ