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80/145

その80

セットしたスマホが振動する。

間もなく終点の「東京駅」だ。



あの時、

番兵には村長の両親にもアポを

頼んでいたが、拒絶された。


元村長は父の方で、この村出身、

母は街の傭兵上がり。

アポは母方が反対したそうだ。


村の未来を見据えてとはいえ、

ある日突然、息子が村長を辞めさせ

られた。

気持ちも分かるし、無理もない。

加えるに夫婦の商売に横槍を入れた。


手紙で塩の現状価格を伝え、

スール氏にもアドバイスされたが、

村と集落の為にと、折角仕入れた塩を

反古にさせたのだ。


いくら損金以上に補填されても、

気は収まらないだろう。


村の商店を委せる為、2人に

詫びを入れ、おばちゃんを入れた

話し合いをしなくちゃな。



セムジュを残し、その日の夜に

倉庫へ。

仮眠を取りつつ、月イチの報告書を

仕上げた。


始発駅から爆睡した顔を叩き、

身なりを整える。

供もなく、1人で大使館へ赴くのは

今後を見据えてだ。

......

....


「フム、取引はスタートしたが、

軌道に乗るまではまだ遠いと。


村を守る為、更に資金が必要になる

とあるが、説明は.... 」



村の先を豊かにする


まずはこの大前提から始めるのに、

大方を伝え、デジカメで撮った映像をプリントしておいた。


大使は初めて見る世界に興奮されながらも、不自然がないよう、

的確なアドバイスをくれた。


「君はなんでも自分でしようと

根を詰めすぎだ。

もしや何かと異常をきたせば、

周りにも影響を及ぼすし、君自身が

自分を許せなくなるだろう。


見ているこちらがハラハラするし

私を含め、もっと人に頼りなさい。

その都度、対処しますよ 」


ありがたい言葉を頂き、

帰路の新幹線に乗った。

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