その77
「参謀」と呼ばれる人の必死さが
これでもかと伝わる。
それでも出した答えは
「勘です 」
拍子抜けの解答に一瞬固まるが、
1拍おいてから、「馬鹿にされた」と
怒気が漏れだした護衛達を制し、
意味を探ろうとしている。
.....
しばらくの沈黙が流れ、
「それだけでは、流石に....
皆の手前、もう少し踏み込んで頂か
ないと、コチラも引けません 」
感情を制して、複数の出方を待って
いるのだろう。
嘲笑うわけではないが、それでも
こう切り返す
「私は異国の出ではありますが、
只の商人です。
ですが、これは秘匿性のものだと
理解しております。
ここでお話した場合、公平性の為に
他所でも話すことになるでしょう
そうなると折角、融和的に進んだ
会談も流れ、もう一度、争いの火蓋
が起こるのでは?
それをお望みなら口を開きますが、
どうされますか?
お預かりしている方々には
説明しましたが、私を護衛して
くれた者達は、かなりの手加減を
して、彼らがあります。
次ある場合、切り裂かれた皮鎧が
中身を伴ってもああなると。
再度申し上げますが、
私共は商人です。
脅しや高圧的なコトは望みませんが
コチラの命に関わるようでしたら、
致し方ありません。
できますなら、
融和なうちに、会談の内容が
履行されるのを望みます 」
観点を反らし、それでも1から10
まで説明してみせた。
「参謀」の肩書きは本当らしく、
その後の追従はなかった。
最後に握手をして、
履行が完了した際、「石塔」に書簡を
入れる旨を確認した。
セムジュが殿を務め、見送られてから
「空中ブランコ」で帰る。
......
....
しばらくして「石塔」の広間に到着。
二度目とあって、先の飛行より
酔いはしなかった。が、
其れよりも、人質?の皆さんが
グッタリしている。
「腹減った 」と
中天を過ぎたので仕方がないが、
7人分の食べ物なんてないよ。
足りないだろうが、
スクーターと一緒に隠しておいた
リュックから、自分用の昼飯
「カロリーメ○ト」と「ポカ○」を
分けてやった。
ヤスオ
「因みに、あの隊長さんは?」
参謀
「更迭しました。
現在、副隊長が指揮しております。
今回私が赴いたのは、依頼の商人を
見定める為です。
内容が真実なら、隊の物流担当にと
引き込む予定で。
貴方もどうですか? 」
ヤスオ
「申し訳ありませんが、村を最優先
する為、辞退致します 」
参謀
「そうですか。仕方がありません。
ですがこれだけ擁護することには、
渦中の商人はさぞ優秀なのでしょう
履行してからが楽しみです 」




