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76/145

その76

セムジュが先方に渡りを付け、

降りやすい場所を確保して待つが

なかなか来ない。

腰に手をあて15分、漸く姿が見えて

きた。


そう、自分はやらかしました。

あ、ズボンじゃないです。

出発して5分、

「カゼ」なのか空気抵抗なのか

わからぬまま飛んでいると、

焦りと恐怖から出た振動がグリップの枝を割り「ヤバイ」と危険を感じて

地上に降りた。


紐をほどき、「キ」の状態を諦める。

そこでパッと浮かんだのは

ヘリの救助シーンだ。

紐の端を輪っかにし、足に掛けて

飛ぶ構想だが、

いざやってみると空気抵抗で身体が

回転し、エチケット袋が必要な事態に


もう一度地上に降りて再考する。

次に浮かんだのは「アルプスの○女」

の空中ブランコ?だ。

輪っかの部分に別の紐を縛り付け、

それらしくしたのが正解だった。

飛んでしばらく、恐怖もあったが、

何とかセムジュを見つけられた。


ズボンの無事?も確認し、

案内を伴って進むと、テーブルと椅子のある場所に。

コチラが見えたのか、馬車から人が

出てきた。「参謀」さんと護衛か?


1人が前に出て一礼してくる。

こちらも会釈し、テーブルに向かう。


「不躾な呼び出しに応じて貰い、

感謝しております。

事態を急くとのことで、本題に入り

ますが、これにご存知ありますか」


渡されたのは、走り書きしてある紙だ

読めないのでセムジュに渡す。

文章になっていないが、纏めると


「有能な商人がサンザに埋没する 」


と書いてあるらしい。が、

それを聞いて納得した。

簡単に居場所が割れた理由がだ。

有能とある商人がこんなヘマをする

はずがない。

憶測だが、この衝突も仕組まれたと

いうことか。

自分の価値をアピールし、守ってくれ

るかを観る為に。


ハア、

自分を売り込むとはこう言うコトかと

半ば感心し、呆れもした。


「こちらには憶えのない物です 」と答弁すると、表情を変えず、


「やはりそうでしたか 」と返ってきた。

あちらも察しているようだな。

ならばと方向転換し、「参謀」さんに

お願いしてみる。

「本当に宜しいのですか? 」に頷く

それから色々摘めて云ったが、


「最後にお尋ねします。

我々が用いた最終手段。あれを

どのようにして入手されましたか」


やはり聞いてきたか。

向こうはこれが本題だったろうな。

正直に答えるべきか、

腕を組んで悩んだ。

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