その75
向こうに遣いが出ている間、
こっちは集落の人々と交流をする。
具体的には何が入り用で、
何を供出してくれるか、又
建屋跡地に休憩施設や露店を復活
させ、買い出しの負担を減らす旨を
話しあった。
1時間後
ガーディアンが戻り、こちらの言に
対する返答を伺う。
応対は逃げた隊長でなく、「参謀」と呼ばれる人物が出たらしい。
概ね理解を得られたが、要望を叶える
条件として
「近日中に再度、話し合いの場を 」
とのこと。
先はセムジュがしてくれたが、
今回は出るしかなさそうだ。
「近日中」だから今日でもいいが、
ここからの距離を尋ねると、
「飛んで15分」 約10kmか。
スクーターを使うと帰れないな。
明日にまわせば、バッテリーは
カラだし、うーん弱ったなぁ。
.....
...
見るに堪えかねたセムジュが
「護衛の件もありますし、移動に
ガーディアンを頼っては? 」
エッと聞けば、速度は落ちるが
オレ(83kg)を掴んで飛ぶことは
可能らしい。
そうか...フム....
だとすると、
ホウキに跨がって...は堕ちるな
椅子は...足場がないとフラつくな
足場があって....
グリップがあるような....
....
よし、そうか!!!
閃きに浮かんだ物を探す。
建屋跡では見つけられなかったが、
廃材を束ねた紐を発見。
セムジュには剥いだ武器を使って、
細身の生木を斬り倒してもらった。
見た目が「キ」になるよう、
身の丈程に落とし、上下に窪みを入れ
各々2本の枝で挟み、紐で縛る。
ややトゲトゲしいが、
空気抵抗の為、後ろ向きで木に掴まり
進行するが、足場と握り部分が
安心感?を与える。
セムジュがおち合う場所を確保しに
先行していった。
ガーディアン2人が上下を持ち、
ゆっくりと浮かび上がる。
前が見えず、やや下向きの視界は
遊園地の乗り物より怖い。
やがて木々が邪魔にならない高さ
(30m?位)でスーと進んでいく。
そして徐々にスピードが上がる。
不味い、手が振るえてきた。
それに...チビりそう....
こんなジェットコースターあったら
絶対乗らない。絶対に。
ああー、と叫びながら
ズボンの心配をする自分がいた。




