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74/145

その74

隣町側の道中で、輜重部隊を含む、

最後衛にも「爆音」が届く。

「んんっ、 」とペンを走らせていた男が手を止めた。


「やはり匿う者が居ましたか、

アレを使わざるを得ないとは。


しかし妙ですねぇ、その割に

音が小さいような。

あれだけ手取り教えて練習させた

のに、失敗しましたか。

第2部隊は本当にダメですね。 」


タメ息をつき、暫くすると斥候が

「敗走した」と伝えてくる。

男のタメ息は深くなる一方だ。


辺りが物々しくなり、「ガッ」と

急にドアが開かれる。部隊の隊長だ。


「おい参謀、我々に嘘を教えたのか

切札を使えば、相手は消し飛び、

「間違いなく勝てる」

そう豪語してたろうが。

それがどうだ、

こちらが先に仕掛けたのに、

相手に同じ事をされ、封じられたぞ

どうなんだ! 」


「まさか、そんなことが!! 」

男は頭を何かで殴られたように、

跳び上がり、隊長に掴み挙がる勢いで

経緯を聞き出していた。


----------------------------


「抜かった 」


正直にこの一言でしか表せない。

描いた地図はこうだ。


武器を取り上げ、セムジュの強さを

アピールし、「次はない」と教える。

彼らの解放条件として、

教庁に遣いを出し、クリートムの

依頼が違法であると証言させる。

教庁からの処罰で、ギルドの依頼を

チャラにし、スール氏を自由にする。


前半は想定通り上手くいった。

だが、彼らの相談した結果は


「出来るなら帰還したくない 」

だった。 その言い文として


о 隊長は馬鹿なので、我々の意見を

聞かない、信じない


о 隊の強さに驕りがあり、こちらを

恐れて解放したと勘違いする


о 結果、依頼達成の為に、

再度捨て石にされる


まあ上官or上司が駄目駄目で、

パワハラしてくるのはどこも同じか。

そこから見ると、ウチの会社は小さい

が、天国だな。うん。

おっと、話しを戻すと、

相談に追い打ちを掛ける奴がいた。

各々の集落から来た野次馬だ。


聞いた事のない爆音があり、

辺りの様子を伺いに来た。

そこで彼らを見つけ、ついでに村の事を色々と吹き込んだらしい。


仕方ないと、考えを巡らせてしばし、

....

セカンドベストとして、

こちらの主旨と彼ら人質?の意向の文

あとは裂けた革鎧を持たせ、

ガーディアンに遣いを頼んだ。

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