その73
セムジュとガーディアンが抵抗しないよう、武装を剥いでいく。
自分の護衛をしていたガーディアンは
倒れた射手を担ぎに行った。
合図があって近付くが、気絶した射手から、まだ「カゼ」を感じる。
2人は女だ。
「射手の方、気絶した振りは結構だが
自分で暗器を出してもらえるか?
しない場合は人目の前で、
ガーディアンが身体をまさぐるぞ」
ビクっと反応する女達。
目を逸らすと、ごそごそと、
震えながらナイフを出してきた。
ガーディアンが受け取る。
「カゼ」は止み、脅威は去った。
気を失った者達も起こし、
皆に話が伝わるよう、後ろ手に
ガーディアンの尾を掴む。
「では... 」と本題に入った。
「私はヤスオといい、教会に
「従者」として与しています 」
先の話し合いでは伏せていた。
敢えて襲ってくるなら、収集が
つかないだろう。
見つめられるなか、腕輪を付ける。
「何を今更」という憤りよりも、
ああ、と落胆の表情が伺える。
「残念ながら、貴方達は交渉を途絶し
更に関係者に危害を与えようと
徒党を組んで襲撃。
こうなっては道は1つ、教庁に拘束
され、強制労働に駆り出される。
その刑期は..」 でセムジュに振る
「5年程です。主犯ならば10年が
妥当でしょう。 」
武器もなく、セムジュの強さを
知った上で、皆、ガクリと頭を垂れる
あとは自暴自棄にならないよう、
もう一押ししておくか。
「敢えて言わせて頂く。
大きな怪我もなく、皆さんが五体
無事なのは、彼の技量をもって
手加減をしてくれたからです。
彼の本気はより速く、正確に、
誰も逃さず、目を瞑ることになる。
見てみますか? 」
オレが頷くと、ガーディアンが散った
手には剥いだ革鎧を構えている。
「では 」とセムジュが動く。
走り込んだ勢いを殺さず、革鎧を
手刀で切り裂き、もう1つは背中まで
突き刺した。
どれも目で追えなかったが、効果は
抜群、皆がドン引きしていた。
「ドサッ」と革鎧が投げられると、
彼らの緊張はピークに。
「今だな」とすかさず、助け船をチラつかせる。
「このまま終わりにするか、
それともコチラの提案を聞き入れ
事態がなかったコトにするか、
どれを選びますか? 」
直ぐは理解出来なかったのだろうが、
気付いてからは、慌てて相談し出した




