その65
居残り組が一礼して、教会を後にした
ガイザール国?(この国ではない)を
調べたいが、それよりもスール氏の
仮宿舎を準備しないと。
空き家じゃアレだし、教会にある
もう1つの控室を使うか。
自分が使用してるのは、聖職者用の
控室だ。
もう1つは礼拝者(主に王族用)の
控室がある。
一度中を覗いたが、高級な調度品
はなく、藻抜けのカラで、
荒廃していなかったのが救い。
キレモノ商人だし、期間があったから
一通りの家具は積んでそうだな。
足りない分は、向こうのセカス○辺り
で探してみるか。
取り敢えず仮宿舎にバポ○を吊っておこうと動いていると、石塔に向かわせたガーディアンから連絡が。
中天辺りで村に着く人が2、3人と。
住み慣れた土地は捨て難いだろう、
塩や食事で勧誘してみたが、
移民計画は失敗したようだ。
元戦士団が残って、村が維持できたのは幸いだった。
中天
村の入口で旗が立ち、交渉が始まる。
おばちゃんに殴られた方でない
まとめ役が、息子夫婦を連れてきた。
体験入村させて、情報を集落にもたらしたいのだろう。
おばちゃんが
「戸籍を移すと、最短でも2年は村人
になる。いいのか? 」
この問に夫婦が答える。
「もうすぐ子が生まれる。
生まれると、人手を取られ、
稼げなくなり、生活が苦しくなる。
村人になるなら、塩が雑貨4枚だと
聞いてきた。
それ以外にも、良い食事が叶うと。
子が健やかに育つならこの上ない。
よろしくお願いします。 」
「よし」と言って、おばちゃんは
夫婦を空き家に連れて行った。
残されたまとめ役は
「皆がサンザの村長を嫌ってな。
オレに代われば村に行く、
そう言われて纏めきれんかった。
啖呵を切ったのにスマン。 」
「そうそう、村長には親の跡を継いで
商人になってもらう予定です。
後任におばちゃんを充てるつもり。
因みに移民無しでも、
集落に堕ちなくなったよ。 」
「何だと!!!
それを早く言えよ。ったく。 」
初見で会った時のごとく、来た道を
早足で戻って行った。
何とか年内に更新出来ました。
次回は1╱4を予定してます。
良いお年を。




