その56
セムジュの話から、ガーディアンに
人数と到着時間を尋ねる。
「20人以上で約1時間かぁ、」
廃教会に葉物はなく、山積み状態の芋
ならある。
今回は芋でいくか。
おばちゃんは居らず、ノコノコ村に繰り出して葉物を寄せると、
醤油騒ぎが再燃するだろう。
控え室でコンロを設置、芋を蒸かす。
村の芋は鶏卵程の大きさだ。
1人2個として、50個あたりで
大丈夫かな。
蒸かした後、スチロールに入れれば、運んだ後も保温機になる。
あとは「皮付きポテト」かな。
鶏卵程の大きさならカットしやすいし、フライパンで揚げられる。
問題はそれなりに数がいることだな。
冷めるとあれだし、応対してから
揚げるか。
下処理をしていたら、セムジュが
「女性がお見えです」
と言ってくる。
ダイソ○で買った2個100円の
タッパー(300ml)。
その1つに7割程の醤油を入れる。
おばちゃんが来て、話かける前にそれ
を突き出した。
「オレを見掛けて、騒動になる前に
伝えてくれ。
容器代込みで銀端1枚。これでいい
なら黒い汁を売ると。
それ以降、容器を持ち込みをすれば
満タンにして銀端1枚。
頼んだよ。 」
雰囲気に圧され、話すこともなく、
1つ頷いてから去っていった。
.....
....
おばちゃんの尽力のかいあって、
村の入口にスムーズに移動できた。
前に利用した廃材を運び込み、
仮調理場を作って今に至る。
集団から1人が抜け出てくる。
「よう、久しぶりだなチェシー、
王族でも食べたことがないもんが味
わえるらしいから、皆で来たぞ 」
「ブッ、おばちゃん!!!
下手なことは書いてないと言った
じゃないか。(怒)」
「そうじゃよ。
わしが食べて思ったことを
上手に書いたつもりじゃ 」
そんなトンチはいらないです。
それに「チェシーて誰?」と尋ねたら
「何を今さら」と返された。
おばちゃんが前に出る。
「オマケの二人はいらんぞ 」と
尋ねたら、
「奴らは勝手に知らせをみたんだ。
お前達だけズルイとかで、
オレのせいではないぞ 」
「あいつらがいると取り分が減るぞ」
の問にも
「形のあるもので返してもらうさ」
と納得しているようだ。
このまま進めるしかなさそうだな。
男性が多いので、おばちゃんの付き人
に葉物の追加をお願いした。
スチロールから蒸かした芋を取り出す
何とか触れる位の熱さだ。
逆に冷めたのは集団の視線だな。
「芋かよ」みたいなかんじで。
初見だとそうなるだろな。
味付けは色々用意したから、
おばちゃんの名を知るこの人が食べて
感想を聞いてみるか。




