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その49

「あのぅ、今のおばちゃんに至るトコ

ロはわかったけど、

肝心の村長の部分が足りないよ?」


久々のお酒だったのか、缶チューハイ

1本で酔いが回り、「うん?」とか

「ありゃ?」とか頭を傾け、目をつむって考え込む。


「寝るなよ」と突っ込むと、

「大丈夫じゃ」と返してくるが、これはいかんな。

「冷たいお茶でも」と動こうとしたら


「ああ、そうじゃ、そうじゃった 」

といきなり元気になる。

酒でハイになったか?

「まあ聞け、あ奴には...」


概略 続き


村長の子だった現村長、

おばちゃんの教えを受け、若くして

村長を譲り受ける。

(この時点でも50年以上昔らしい)


近隣の村長(今は集落だが)から娘を

嫁として頂き、結婚する。

政略結婚に近かったが、それなりに

仲睦まじい家庭だったそうな。

子供も生まれ、順風満帆だった。


その頃王都では、かなり大きい盗賊集団が暴れ回っていた。

国から軍が、教会からは騎士団が派遣

され、王都から都市へ、

都市から街へと追いやられる。

最果てに近いこの村では、盗賊の情報が伝わる速度が鈍く、いきなりのかたちで村が襲われる。

盗賊の狙いは、封鎖された国境からでなく、

禁止されている中央山脈を使った越境

逃亡だった。

盗賊に対し、ネズミ等、害獣駆除しか知らない村の男達が敵うハズもなく、

制圧され、人質を取られた。

その人質に村長の奥さんや子供もいた


越境可能な麓まで案内し、人質解放を

要求した村長、

だが奥さんはすでに盗賊の慰みモノに

され、このまま連れて行くと返される

暴露され、愕然とする村長を見た奥さん。

絶望して崖から身を投げ出す。

我に帰り怒った村長、盗賊にかかるも返り討ち、重症を負う。

人質を取られたとしても、

結果的に国から盗賊に与したとして、

この村に対し、町へ繋がる街道の閉鎖

が下された。

周辺の村を含め、一層の過疎化が進む


自分のせいで、奥さんを追いやったと

苛まれる村長。

しばらくは立ち直れず、荒れた私生活

を送る。その為か、

村長の子はおばちゃんが預かり、

成長して現在は村から離れている。

それを機に立ち直りをみせるが、

自警と称し、町や集落からあぶれたものを雇い、養う為、農作物を買い叩く。

その結果が、村全体が疲弊していく

悪循環に。

この村を訪れた今に至るまで。


「この悪循環を破るため、お前さん

が現れたのかのぅ 」


いえ、ホントに偶然です。

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