表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/145

その40

「その歳になってもメシは作らんのか

全く、...まあええ、よう見とき 」


お試し2度目の夕刻、

炊事場にお邪魔して、葉物や芋がどう調理されるか、その時の話だ。

(朝にカロリーメ○トしか食べてなくて、お暇まで腹ペコだった)


共同のカマドで、陶製?の鍋に水が

張られている。

おばちゃんが、小枝と枯れ葉を台の下

に敷き詰める。

火起こしは近くに見当たらないが、

落葉の1枚を手に取り、

「むんん...」と念をかけると、

5秒程で指先部分の葉に火が着いた。


「オオッ...スゲェ...!!!」


火が大きくなったところで、台の下に

放り込んだ。


フゥ、と一息ついてから

「兄ちゃんは火の属性で無いんやな

この村じゃ皆こうするんじゃ 」


(火属性どころか何もないです)

こっちの世界で、初めて「魔法?」の

ような事象を体感したよ。

あるんだね。そうか、....


でもやっぱり「扉」でいいや。

いざとなったら脱出出来るし

物資のある生活は捨てがたいよ。


「火を飛ばしたり、爆発させたりは

出来たりするの? 」


火が着けられるなら、それ以上の事に

期待が膨らむ。

だが、おばちゃん「???」な感じで


「何もないとこに火はつけられんぞ。

わしらじゃ精々で、枯れ葉や薪に

火を点す位じゃが、

才ある者でも、それはできん。

早く、大きく、より燃え難い物を

燃やす程度じゃ。

それに多用したり、複雑なことをす

れば、腹が減るし、体力も持たん。

1日数回が限度じゃよ 」


そうかぁ、出来ないのかぁ。

更に体力を消耗するとなると、

マッチやライターでこと足りそうだ。


「そろそろ湯が沸いてきたわ。

ホレ、葉物を湯引きするぞい 」


塩をサッといれたおばちゃん。

葦で編まれたザルをもっていた。


「いいか!30数えたら引き上げる

んじゃ。この時期の葉物は。

それ以上だとクシャクシャに

なるからの 」


エッ、と顔を上げるとセムジュが

「時期が変われば、他にも白菜や水菜

等の葉物があります 」


いそいそザルで葉物をすくい、湯を切ろうとすると、


「こりゃ、湯は鍋の上で切るんじゃ。

勿体ない。

塩は貴重なんじゃぞ。残り湯は

芋を茹でるのに使うんじゃ 」


成る程、失礼しました。

さらに残り湯は、後片付けにも使う

そうだ。


実食。


うん。...

塩茹でした、普通の味でした。


おばちゃんが

「この味がわからんとは 」

と言ってるけど、


やっぱほうれん草には醤油だよね。

ジャガイモにはマヨかバターだな。


まだ収穫出来るんだし、

次にもってこよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ