その39
「教庁に申請されることは、大変名誉
なことです。よって... 」
セムジュが饒舌に語ってきたが、
何となく却下される気がする。
セムジュのいた頃の教庁(想像だけどね)とは違うんだろうし。
導く人が代われば、体質も変わるだろう、特にキビシイことを言う人が
いないとユルくなりがちだろね。
「まあ、申請が受理されてから受け皿
を考えようか。
あの村ですることは山程あるし、
村長と対立?が残ってるんだろ、
それらを片付けないと。
あっ、
スールていう商人も来るんだっけ。
いつ着くかわかんないけど。
倉庫も途中だし、トイレもあるし、
時間が足りないなー。 」
饒舌に語っていたセムジュが我に帰り
「そうでした。お伝えすることに
これもあったのです 」
そう言って前見た箱(木製?金属?)
を開ける。
中に半透明の(ガラス?)羽根が11枚収まっていた。
ツツいてみようと近付くと
「お待ち下さい。触ると大変なことに
なります。
覚えてられるかどうか、これには
各々意思があると。
触るとあなたに宿る加護がその...
人でいう焼きもちをしてしまい、
力を失ってしまいます 」
ビクッとして、後退した。
いや、もっと早く言ってよ。
「今現在、この加護をお持ちなのは
あなただけに。大使を通じて、
国王様にもお知らせしました 」
そうか、だから「一段落した」の
電話がきたのか。
あり?
「その他には伝えなくていいの?」
と尋ねると、
「手段と時間がありませんでした」
とのこと。まあこの世界だったら、
命の危険は少ないか。
「村の大事が片付き次第、「扉」の
継承に移ります 」
ついにか。
初めて遭遇したあの「命の恐怖」から
随分たった気がするな。
でも諸島のほうの整備もあるよね。
「あのさ...」
「駄目です。村が終わるとすぐに
でも掛かります 」
チェッ、勘付かれたか。




