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37/145

その37

カチャカチャ、ガシャン、カチャ。


現在、セムジュとスチールラックを

組み合わせ中。

これから始めないと、バッテリーやオプションが地ベタに置きっぱなしだ。


「フウッ、これで完成だ。ラック2基

はこっちで、残りは反対側に仮置き

しよう。

バッテリーとオプションはこっちに

運ぼうか 」


ヨイショ、ヨイショと2人で片付けた

やはり人手があると効率がいい。

備品はまだまだ揃っていないが、

倉庫らしくはなってきた。

事務室や給湯部分、控室はまあ、...

そのうちだな。...うん。


大体終わったところで腰掛ける。

話を促すと、セムジュにしては

迷った顔色になる。


「お伝えしますに、良い話と悪い話が

ございます 」

(出たよ。言ってみたいけど、使わない言葉だ)


「そうか。それじゃ、悪いほうから

お願い 」


エッ、普通は「良い話」からだよね

みたいな顔をするが、

天邪鬼したくなりました。はい。


「エエッと、それでは悪いほうから

サンザ村にて、捕まえた4人が

村長達を伴い、「従者」として買い

取りした芋や葉物の返還を要求して

きました。

私が不在の時でして、一騒動あっ

てから、介入しました。

強奪こそしてきませんでしたが、

買い取った額の2割程が相場だとし

それを払うと申してきたので、

決裂しました。

今度は「従者」と直で話すと要求

してまいりました。

どうやら「従者」が弱いと聞き及

び、恫喝する魂胆のようです 」


そうか、だからおばちゃん達があの買い取りに殺到したのか。

次訪れたら修羅場なんてイヤだな。

ハア、.....あっ、そういえば


「助祭の件はどうだった?

良いほう、悪いほう、どちらに転ん

だかな? 」


セムジュが今度は目をつむり、体を反らしてくる。


「こちらもいろいろありまして、

まず、助祭が弾劾訴追をうけまして

反論素材が乏しく、追放処分となり

ました。

あの商人が司祭に、それとなく証拠

を示したのではないかと。

かねてから噂があったそうで、

教会も運営しやすくなるでしょう。


記載されてない金銭については、

助祭に複数の妾がいたそうで、

そちらに回ったようです。


又、当該の商人も責任を取り、

自ら「教会商人」を辞し、街を

あとにしました。.... 」


そうか、まっ、あの商人ならドコでも

やってけるだろ。

セムジュの言葉尻には、何か含みが

ありそうだが。...まさかはないよね


「大変申し訳ないのですが、

商人は護衛を雇い、交易をしながら

この村を目指しております 」


やっぱりか。 ハア、

そういう予感は当たんだよなぁ。

(宝くじとか当たんないのに)

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