その36
「エーッと正直言っていいすか?
バカでしょ、こんなに。金を使った
権力の横暴、死んじゃいますよ 」
メモ書きを見るなり、発した第一声が
これだ。
言わんしてることはわかる。
「全部、自社製とは書いてないだろ。
本体は大手メーカーのでいいんだ。
考案すべきところは、
ソーラーパネルからの充電で、
バッテリー容量で動くように本体を
いじってほしいんだ。頼むよー 」
両手を合わせて拝むが、もはやドン引きしてるようにみえる。
毎回ながら申し訳ない。
「はぁ、一応、この案件はもってく
すが、オレがみんなからボコられる
未来が....はぁ...」
「あと、パネルなんだけど、固定式だ
と天候によっては破損するだろう?
簡単に取り外しできるよう、
横にひっぱると伸びるスライド式が
どうかなと 」
別の紙に試案を描いてみせる。
スライドを戻せば、重なった状態に
戻り、取っ手で持ち上げれば、
サッと室内にもち運べる。
「たっ、確かに丸める「マット式」
より発電量がおおきいし、手間が少
ない。
安全性も含めて、一考の価値はある
っすよ 」
「だろ、ウッチーが考えたって、
著作権とってもかまわんよ
オレは作ってもらえば充分だし 」
あ、悪魔と取引したみたいだ。と呟いていたが、失礼なヤツだ。
まあいいさ。
ハナシが進めば、そっちにお邪魔するよ。と休憩室から出た。
さあ、こっちも事務所に行ってから
外回りの準備にかかるか。
明日の夜にはセムジュも帰ってくるだろうし、今日まで頑張れば、
アトの2日間を倉庫にまわせる。
.....
....
...
その晩、「只今帰ってきました」と
セムジュから連絡がきた。
んっ、7日間て言っておいたよね。
進展があったのかな?
それとも?
取り敢えず、倉庫に向かった。




