その35
円満?にお帰り頂いたが、
やるべきことは更に山積み状態に。
事務室で1人になり、遠い目をして
いるとスマホが鳴る。
大使からだ。
「そろそろ一段落したかと思ってね。
向こうで入り用な物は「ワンダス」
にも送ってほしいんだ。
取引を誤魔化す為もあるんだが、
あの国も途上国だからね。
端々の民度はこちらとそう変わんな
いよ。
あと、月1の決算報告もきてない
から、頼んだよ。 」
ハア、こっちから手をつけるか。
しかし、あっちいな。
7月だし、エアコンないから仕方が
ない(取り外したアトはある)けど、
頼んでもすぐには無理だろうな。
帰りにホームセンターで扇風機買ってくるか。
....あっ、....
上着を脱いでいるときに気が付く。
こちらも暑いが、向こうも暑い。
エアコンどころか、扇風機も動かない
もし気温が50℃を超えるような
事態になれば、
この体重(82kg?)じゃ詰むな。
セムジュがきたら、確認しとこう。
翌朝、大使にTELする。
「今月は大きな動きはないが、
来月からはわからないと。
フム、本来なら直に持ってきてほし
いが、今回は郵送でもいいよ。
人目に触れるリスクは、可能な限り
避けるしかない。
ましてや金額の食い違いが公にされ
れば、どうにも出来ない。
私も国外退去だろう 」
時間の余裕がない今、東京方面に行くのはツライ。
そう思ったなか、これは有難い。
だったら今すべきは暑さ対策だな。
金曜か、今日ならくる筈、フフフッ。
....
...
..
「山崎商事」につなぎ姿で入って行く
人物を呼び止める。
そう、「ウッチー」だ。
「おはよう、ウッチー君」
「せ、先輩、おはようございます。
今回はスパンが短くないですか?
車の件は終わったし、今度は一体
何をさせようと? 」
「いやー、暑いねー、ホント。
まあ、中で話そうか 」
作ってほしいリストを隠し、
ウッチーの背中を押して入っていった




