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33/145

その33

「では、説明をお願いできますかね」


現在、「激おこ」のセムジュとサンザ村の廃教会へ戻ってきた。

(オレに怒ってる訳じゃない)


「うーん、「導きのカゼ」と憶測から

だけど、確証はないからね 」


「構いません」の言葉から話を続ける


「本来なら、この村の子息を訪ね、

協力を得てから、個人や飲食店、

詰所や官庁に売り込みをかける予定

だった。

番兵だし、顔は広いだろうからね。

数的には銀貨10枚程度だから

なんとか夕刻までに売り抜け出来る

と踏んでいたんだ。

だが、助祭は子息がいないと「嘘」

をついた。

その結果が現在だよね。


もし自分達が売り抜けていたら

銀貨10枚、教会に1枚の納付金


今回は教会商人に売ったので

銀貨8枚、教会に0、8枚の納付金

更に教会商人が同じ様に売れば

銀貨10枚、1枚の納付金

合わせて1、8枚の二重取りになる


もしこれがキチンと教会に納付され

ていれば「カゼ」は吹かなかったと

思うんだ。 つまり、中抜きをして

報告していない。

これが常態化していることを教えた

かったのかなと。


取引金額が大きかったり、回数が多ければ、それなりになるだろうしね。


困窮してなかったから良かったけど

うちと同じように、小さな村から

「クリートム」までギリギリで売りに来て、あのキレ者商人に買い叩かれたら、目も当てられない気がするよ 」


今にもあの街へ引きかえそうとする

セムジュに、両手を拡げて制止する


「まだ続きがあるんだ」


自制心が働いたのか、聞いてはもらえそうだ。


「あの後、教会商人と2人きりに

なったとき、商人に「カマかけ」を

したんだ。助祭と「グル」かとね。

否定した時、「カゼ」は吹かなかっ

た。

何らかの事情は知っていても、

商売は真っ当だったんだろう。

それに 」


「それに?」


「あの助祭も、前は立派な人物だった

かもね。

大きな街だと、貧困に喘ぐ者も多い

だろう。当初、中抜きした金はそう

いう人達に宛がわれていたんじゃな

いかな。

最初は感謝されていただろうが、

それが当たり前になってきて、

ついには居たたまれなくなってきた

とか。

或いは、その程度の金額では救い

きれなくてプッツンしたとか。 」


そういう人を一杯みてきたんだろう、

セムジュが肩を落とした。


「まあ、あの助祭と商人との間に

クサビを打ち込んだから、

しばらくすれば、何らかのアクショ

ンが起きるとおもうよ。」


腹が減ったし、あの芋でも塩茹でして

夜に備えようか。


控室から礼拝堂へ向かうと、

あのおばちゃんとガーディアン、

それと縛られて座らされている4人

の男達がいた。


「オー、遅かったのぉ。

芋を狙って大きな害獣がつれたわ」


静かにはコトが進まんようだ。

評価ポイント、有り難うございます。


友人、知人や家族にも、小説のコト

教えてないもので。


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