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30/145

その30

おばちゃんを送ってくれた

ガーディアンには申し訳ないが、

蛍光灯を持って「クリートムの街」

に先行してもらった。


1時間でだいたい1町分(36~40㎞)飛ぶことができるそう。

夜明け前に立ったので、3町離れた

街にはもう着いているだろう。


ドラム缶5杯分の芋があったので、

もう1人には待機してもらった。

おばちゃんは信用おけたが、

自分と他の村民では、交流不足で、

信用はおけないだろう、念のためだ。


「クリートムの街」

地図上はハブ的な位置にある。

町より格上で、各ギルドや簡易学校も備わっている。

昨夜、身分についての話が出たおり、

セムジュが

「2週間前の時点で手を打ちました

教会が認定する身分で一番低い、

「従者」というものです 」


これで教会にいても、おかしくはない

そうだ。

証として、特製の「革の腕輪?」を着けなくてはならないが。


更にサンザ村へ「助祭」の派遣を

要請したらしい。

「あの村と教会の規模では「司祭」を

お招きするには心許ないですから」


頼りになります、セムジュさん。


そして現在、事務室からトンボ帰りしてきた自分がいる。

サンザ村から葉物は持ってきた。

今度は「赤色の扉」を「クリートム」

に合わせなくては。


「恐らく、扉の先は教会の控室になる

でしょう。今なら礼拝の時間ですし

驚かせる心配は少ないかと 」


持ち込んだ最後の「カロリーメ○ト」を流し込む。

以降は調達しないと、夜中までお預けだ。 ふぅ、...


「行きますか!」の声に立ち上がる、

籠を背負って、モヤの先に進む。


出た先は読み通り、誰もいない部屋だった。

だがちとムシ暑い...

あっ、そうか

村は山に近いし、木々で避暑的な感じ

だった。

だから昔、王族が来てたし、葉物の栽培ができたんだ。 なるほど。


籠を6個下ろしたセムジュが何かを

言っている。

コン、コン、と音の先にはガーディアンがいた。窓をつついた音だったか。


蛍光灯が通る小さな隙間から「ニュ~」と入ってきた。

体型も自在なようだ。


「では目的の人物を探しますか!」

自分も籠を置き、後を追う。

進む先には「お茶?」らしき準備を

している男性に遭遇。「助祭かなぁ?」


セムジュが掛け合ってくれている。

まあわかんない。

基本、ガーディアンの通訳は、自分に関するときしか発動しない。

「アレ、通訳出来る?」と聞いてみた

ら、身体に触れると可能だそう。

握手する感じで手を握る


「....弱りましたな....」

「まあ気を落とさず、...」


「おぉ、日本語で聞こえてきたよ。」

ガーディアンにお礼を伝えていると

セムジュが戻ってきた


「サンザ村のご子息は別のところへ

転属になったそうです 」


ああもう、...

勘弁してください

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