その30
おばちゃんを送ってくれた
ガーディアンには申し訳ないが、
蛍光灯を持って「クリートムの街」
に先行してもらった。
1時間でだいたい1町分(36~40㎞)飛ぶことができるそう。
夜明け前に立ったので、3町離れた
街にはもう着いているだろう。
ドラム缶5杯分の芋があったので、
もう1人には待機してもらった。
おばちゃんは信用おけたが、
自分と他の村民では、交流不足で、
信用はおけないだろう、念のためだ。
「クリートムの街」
地図上はハブ的な位置にある。
町より格上で、各ギルドや簡易学校も備わっている。
昨夜、身分についての話が出たおり、
セムジュが
「2週間前の時点で手を打ちました
教会が認定する身分で一番低い、
「従者」というものです 」
これで教会にいても、おかしくはない
そうだ。
証として、特製の「革の腕輪?」を着けなくてはならないが。
更にサンザ村へ「助祭」の派遣を
要請したらしい。
「あの村と教会の規模では「司祭」を
お招きするには心許ないですから」
頼りになります、セムジュさん。
そして現在、事務室からトンボ帰りしてきた自分がいる。
サンザ村から葉物は持ってきた。
今度は「赤色の扉」を「クリートム」
に合わせなくては。
「恐らく、扉の先は教会の控室になる
でしょう。今なら礼拝の時間ですし
驚かせる心配は少ないかと 」
持ち込んだ最後の「カロリーメ○ト」を流し込む。
以降は調達しないと、夜中までお預けだ。 ふぅ、...
「行きますか!」の声に立ち上がる、
籠を背負って、モヤの先に進む。
出た先は読み通り、誰もいない部屋だった。
だがちとムシ暑い...
あっ、そうか
村は山に近いし、木々で避暑的な感じ
だった。
だから昔、王族が来てたし、葉物の栽培ができたんだ。 なるほど。
籠を6個下ろしたセムジュが何かを
言っている。
コン、コン、と音の先にはガーディアンがいた。窓をつついた音だったか。
蛍光灯が通る小さな隙間から「ニュ~」と入ってきた。
体型も自在なようだ。
「では目的の人物を探しますか!」
自分も籠を置き、後を追う。
進む先には「お茶?」らしき準備を
している男性に遭遇。「助祭かなぁ?」
セムジュが掛け合ってくれている。
まあわかんない。
基本、ガーディアンの通訳は、自分に関するときしか発動しない。
「アレ、通訳出来る?」と聞いてみた
ら、身体に触れると可能だそう。
握手する感じで手を握る
「....弱りましたな....」
「まあ気を落とさず、...」
「おぉ、日本語で聞こえてきたよ。」
ガーディアンにお礼を伝えていると
セムジュが戻ってきた
「サンザ村のご子息は別のところへ
転属になったそうです 」
ああもう、...
勘弁してください




