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28/145

その28

廃教会の中に野菜を納めてみれば

あたりは夕暮れ時となっていた


前回用いた蛍光灯を天井から吊り、

買取に使っていた台にセムジュの

世界地図を置く。

サンザ村を中心として、野菜を卸せる

町を探す。セムジュが

「教会で、悪人指名がなければ商いを

することは可能です。

対価として、全売上の1割を納める

ことになりますが。

問題は無名の商人から野菜等、食糧

を買ってくれるかどうかですな 」


追加で購入した蛍光灯で地図を照らす

山脈方面を除けば、町以上の規模の印

は点在する。

物は新鮮なのだが、街道が途絶えた村が産地だと、信用してくれるかどうか

無名の商人だし。 はぁ...


議論を交わしている最中、ソッと扉が

開かれる。ガーディアンがむかうと

先程のおばちゃんだった。


「守護者がいるから、すぐ村を出て

他所へ行ったと思ったんじゃが、

中が光っていたんで、まだ村に用事

があるのかと思ったんじゃ 」


「思い過ごしか?」と言われたので

自分の思い付いたことを話す。


「成る程のぉ、村出自で他所へ行った

もんは大勢おる。この村の親族から

紹介状を出すのは良い手じゃが、

字を書けるのは、ワシと村長しか

この村にはいないぞ。

ワシが書いたとしても、そのもん達

に信用を得られるかどうか 」


「それなんですが、出来れば親子関係

の、その町に護衛する人がいいです

身に付けている装飾品か何かをお借

りして、証とすれば信用能うかと」


ふむ。とおばちゃん考え込む。

「何処に売りに行くか次第じゃな」と

返ってきた。

台にある地図へ案内すると、正確さに

面食らっていたが、顎に手を当て、

地図をみる。

「このクリートムの街がいいかの。

村から3番目の地理じゃが、

番兵をしとる1人が、村の子供だっ

たはずじゃ。

2年に1度、帰郷しては母御に装飾

品を渡しとった。

自慢話にウンザリしたがの 」


お願いしてみると、おばちゃんが教会の外で待機していた女性に耳打ちして

いた。

さっきもパシりをさせられた人だよな

おばちゃんの付き人かな。

手には櫛のようなものを持って、

程なく帰ってきた。


大学ノートの1枚を切り、ペンと一緒に渡すが、「紙は高級品だ」とワメいていた。

なだめてから書いて貰おうとしたが

今度は書き続けられるペンにも騒ぐ


あぁもう、段々腹が立ってきたが、

腹も減ってきたよ。

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