その26
ゆっくり戻ったせいか、おばちゃん含めた4人が籠を背負って立っていた。
「おせぃぞ兄ちゃんや、はよ見てくれ
買うてくれ 」
急かされたが、様子見なのか、籠の中はやや控え目だった。
こちらも同様だったので救いではある。
物の良し悪しを含め、鑑定出来ないのでセムジュに振ると
「ガーディアンがしてくれますよ」
と返ってきた。 良かった。
地べたに置くのもなんなので、
ずらした教会の廃材から平たい板を
運んでもらった。
4人一緒はスペースがないので、
2人ずつにすると、「ジャガイモ?」と「ほうれん草?」が乗せられた。
頭の中に低い声が響く
「みたそのままです」
エっ?こんな声なの? とガーディアンの1人に振り返った。
頷かれて「続けても宜しいですか?」
と言われたので、我にかえる。
「この辺りでは芋は主食で、この大き
さだと都市部で2個雑貨1枚です。
葉のほうは茹でてから塩を和えるか
他の葉物と一緒に汁にして頂きます
3束で雑貨1枚です 」
セムジュが
「この村からですと通常、運搬費のほ
うが高くなりますので、買取価格は
3割が妥当かと 」
成る程、6個と9束で雑貨1枚か。
初見だし、サービスしとくか。
「では芋は5個で雑貨1枚、葉は8束
で雑貨1枚にさせて下さい 」
おばちゃん達がざわつく。 失敗か?
「ほんとか?なら村中に知らせるぞ?
メサ!走って村中に伝えてこい!」
後ろの40代の1人が籠を置いて、走っていった。 マジはぇーよ。
まあ、手前の仕事から片すか。
「では芋が50個、葉は40束。
合わせて雑貨15枚ですね 」
余りを返そうとしたら「もってけ」
と言われた。
後ろの1人が居なくなったので、
勝手に買取するのも気が引けていると
バタバタ音が聞こえてくる。
走っていった1人とその他20人位
が見えてきた。
しかも籠満杯にして、ふた籠持っている人もいるわ。 うへぇ...
「おう、あんたが買ってくれんだろ
まだあるから早くしてくれ 」
その言葉に、「こりゃ1日は係るな」
とセムジュにいった。




