その25
「うーん、厩舎よりましレベルかな」
そう、現在2度目の「向こう」に
お邪魔しております。
しかも夜でなく、お昼に...
セムジュが通訳してくれる人の
顔合わせと、村の実情、今後の予定を
見定める為に来ました。
話しの通り、廃教会の中はスッキリしていた。そのお蔭で外にスッと出られた第一声があれだ。
ドラム缶は生ゴミの焼却に用いず、
村から糞尿の臭いをなくす為、畑の近いところに埋めて、運んでいたのだそう。
しかし、量が多すぎて入りきらなかった。
5本追加で買ってきたが、さて。
セムジュが向こうの言葉で何かを叫んでいる。
..
...
....んん?
頭上に黒い影が?
翼もある!! しかも2人?
呆けているウチに、ザザっと着地した
みた感じ、ホラ○だ。
そう、黄金騎○に変身するドラマの。
セムジュが
「彼らはわたしが使役する守護者
通称ガーディアンです
彼らに通訳と護衛をさせます 」
「アレを」と言うと、ガーディアンは
手をズボッと腹に差し込んだ。
取り出したのは赤い宝玉だ。
「これを肌身離さないで身に付けて
下さい 」
そう言って、カチャリと手渡してきた
これで通訳出来るのかが、半信半疑だ
4人?でしばらく歩いていると、
第1村人、おばちゃん発見。
オレ同様、ホラ○ことガーディアンに
びびるが、セムジュが話し掛けると
調子を取り戻したようだ。
ややあって、オレが紹介される。
「こんにちは、この村で商いをしよう
とする予定です。何か入りようがあ
りましたらお声がけ下さい 」
おばちゃん、ビックリするも、何か言ってくる。ワンテンポ遅れて
「遠いところからご苦労なことじゃ
わしらは金を持っとらんよ。
まあ、野菜や草ならあるがの 」
おお、わかるぞ、日本語になっとる。
さっき言ったオレの言葉も通じてたのか。
振り返ると、セムジュがドヤ顔してる。
改めておばちゃんを見ると、50代半ば程、猫背がかっているが170㎝
はある。やや褐色な肌色だ。
上の服はゴツイ布地に穴を空けて、
腰のところで縛ってある感じ。
下はズボンだが、つぎはぎだらけで
元の地はわからない。
最初に遭遇した「マッチョな男達」の
ような危険は感じられない。
ふぅ、安心した。
セムジュに「通貨はある?」と尋ねると頷く。
「廃教会に持ってきていただいたら
買取りしますよ 」
と伝えると、
「そうか待っとれ、仲間連れて今いく
わ 」
おばちゃん元気に走っていった。
取り敢えず教会に戻ろうか。




