その24
会長が手を挙げる。
倉庫から、ウチの軽自動車半分位の
クルマがやってきた。
「コイツは... 」
会長の自慢話が炸裂したので割愛
主は
。走行距離200㎞
悪路勾配でも120㎞
。最速で50キロ程度、
。4方向ライト
。1200kWのコンセント1個
マイナス面の説明も受けた。
。助手席側の積載は50kg未満
。バッテリーや天井に熱遮蔽を施し
た為、内部が狭くなった
。エアコンもなく、ガラスの曇り止め
と顔にしか送風がこない。
。予備タイヤは無し
ソーラーパネルによる充電は、
0から満タンで、5日以上掛かる。
塗装はシルバーをお願いした。
会長が近付いてきて、耳元でささやく。
「500じゃ収まらんかってのぉ、
あと予備バッテリー追加で
こんな感じじゃ 」
うん、普通だったら先に見積りを
だすよね。
3割近くオーバーすれば大抵の人
怒るよ。
はぁ、メンドイからもういいや。
「ハイ、ハイ 」
会長が両手を使って「丸」にする。
オォーと言うざわめきと拍手が沸き起こる。
見回すと、ウチダの全社員がいるかのようだった。 恥ずかしい。
ウッチーの姉さんが近付いてくる。
「メーカーの電気自動車を買ったほう
が、補助金受けられて安くついたの
に、訳がわからないわ 」
「まあ売り上げにはなったけど 」
と言って事務所に帰っていかれた。
えぇ、わかっていましたとも。
ただそれだと「向こうの事情」に
対応出来ないから。
技術屋だからこそ、トラブルに強いと
思ったんです。
(調子のりそうで言わないけど)
公道走れないので、倉庫まで輸送を
お願いした。
更に1週間後
セムジュが倉庫へ帰ってきた。
あの臭いは連れてこなかったようだ。
流石だ。
「住民に、石灰の対価として、教会内
の片付けを手伝ってもらいました
中の遺物は現在、教会の横に積み上
がっておりますが、カラにはなりま
した。
村の臭いに関してですが、まだ途上
と言わざるをえません。
バポナ?は、「G」と「ハエ」には
かなり効果があり、生ゴミから
次第に見かけなくなりました。
代わって「ネズミ」が増えた感じに
見受けられました 」
石灰は日を置いて、土と糞尿と混ぜているそうだ。
染みついた分の臭いもあるから
なかなか大変だったろうに。
やはり公衆トイレを設置し、
居住区から畑に運びだして、混ぜ合わせをするのがベターかな。
「ネズミ」には、生ゴミに殺鼠団子を
まぜて様子をみてみるか。
よし、今日はホームセンターで
追加の必需品買って、セムジュを
スパで慰労するか。




