その23
今回も短めです
警察へ出向いた翌日
ウッチーに進行状況を尋ねてみる。
概ね完成に近付いてはいるが、
難題にぶち当たっているそうだ。
意見を伺いたいとのことで
2日後の休日に行くと伝えた。
今回は実験室でなく、重機が収まる
ような倉庫の前だった。
20人以上が集まっていて、会長はおろか、ウッチーや有希子さんまでが
そこにいた。
会長が芳しくない顔で寄ってくる
「うちの倅から聞いたかもしれんが
走行距離がだせんのじゃ。
アスファルトならバッテリー1本で
15㎞は走れる。
これが砂利道だと5~6㎞、
さらに勾配となると3㎞も走れん
悪路を進むからには、安全第一で
軽量化もできん。
八方塞がりに陥ったわ。」
「試しに乗っても?」と尋ねると
許可がでたのでまたがる。
ふむ、安定感はバッチリだ。
スロットルを軽く捻るとゆっくり
動き出す。人だかりが前をあけたので
もう少しスピードをあげる。
おお、曲がっても内側に倒れる感じが
しない、スゲー。
安全性を重視したのは頷ける。
あとはこれで納得するかだな。
スクーターを降り、元の場所に行く
ライト用のバッテリーは負荷式
(走りながら充電)か尋ねると、
違うという。すでに外してたのか。
30分走るごとに15分位、車体の
モーターに休憩が必要と。
予備2本を積んでも、山道は10㎞程
まあ、他の予備を別に準備すればいいか。...よし
「このまま完成にもっていって下さい
走行距離はバッテリーの搭載を増やす
形で補いましょう。
その為、予備バッテリーをあと10個
お願いします 」
しばし静寂を打ったが、その後、拍手と歓声がながれた。
ウッチーが黒い筒をもってよってくる
「コンセント充電ができない場合の
自分的な妥協作なんですが、
この中にシート型ソーラーパネル
が巻いて入ってます。
5時間で1本のバッテリー、半分位
充電出来ます」
ありがとう。
といってウッチーを抱き締めた。
いやぁ、といいながらも、まんざら
でない顔をしていた。
そういえば「クルマのほうは?」と
尋ねると、周りの人たちがニヤついた
こちらは自信があるようだ。




