やっぱポルノは稼げる
なんだかんだいって、やっぱポルノってやつは稼げるみたいだ。
だからって、別に自分を売ってるわけじゃない。演算装置でポルノをひたすら生成しているだけ。色んなポルノを、ね。ひたすら。
稼いだ金でさらに良い素材データとさらに強い演算装置へのアクセス権を買って、より魅力的なポルノを作るってわけ。
うんざりするよね。でも稼げるからしかたない。こんなハイヴ誰だって嫌だものな。オレだってはやくマンションってやつで暮らしたいし、もっと良い暮らしがしたいんだ。
いまはまぁ、収支がトントン的な? 演算装置と素材へのアクセス権にお金を使いすぎているかな? って自覚はあるよ。だけど常に新しい分野を開拓したいっていう野心でもあるだろう。
いまはまぁ、何をするにも演算装置の時代だから、嫌になるよね。
まあ、でも独裁者殿はこうやって、ハイヴで暮らす最低限の保障と、オレのような人間でも安価に演算装置に、AIにアクセスできる仕組みを作ってくれているから、そこは感謝しないといけないだろうな。本当に。
男のオレが男性向けポルノ(もちろん、それは女の裸どころの騒ぎじゃない。もっとハードコアだ)作って、なんとか這い上がろうってやってるのはなんか、笑えるっていうか。むしろ嗤える。時代だよね。
生成ポルノで稼いで、稼いで、一財産築いたらさ、相場師ってやつをやってみたい。ああいうのは、演算装置でポルノ作るより大分元手がかかるだろう?
演算需給やメモリー容量需給の相場にさ、どばっとフルで賭けてガツっと稼ぎたいよね。ポルノ生成屋よりよっぽど仕事! って感じがするじゃん?
よおーし、もっと頑張るぞ。ポルノ作って作って作りまくる。それも良質なやつを。そうすれば、いつかオレだって、マンションで暮らして、AIじゃなくて本物の女と結婚できるかもしれない。そうなったらどんなに良いだろうね。そうしたら、独裁者殿への賛美歌を書きまくってる連中の気分がわかるんだろうなあ。
楽しみでしかたがない。ある意味楽しみでしかたがない。あとはもう頑張るだけだ。




