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異世界BAR 月に吠える  作者: しゅーる君


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いあんばかんす③

砂浜にビーチボールが弾む。

それを追いかけるミーナの戦闘力(バスト)も弾む。

異世界では立派な大人であるミーナであるが、

こっちの世界じゃまだ花も恥じらう未成年。

それがボールが右に左に飛び交うたびに、

戦闘力も右に左に騒がしい。


なるほど。

これが潮騒(しおさい)ってヤツか。

耳に貝殻をあてることなく、

日本語の神髄を突き止める。


【ステータス】

氏 名 ミーナ

年 齢 15歳

体 重 46キロ

STR 26

VIT 12・・・ここらヘンの情報はいらないからパス。

身 長 158センチ

B・W・H 82・60・83

カップ C65


むむぅ。

15歳とまだ成長が見込めるこの年にして、

Cカップまで成長しているとは。


これは、けしからん。

まったくもってけしからん。


それに、白い肌に白いビキニとは。

遠目で見れば生まれたままの姿で、

波打ち際で戯れる天女様じゃないか。

思わずその白い羽衣を剥ぎ取りたくなる衝動に駆られる・・・


おっと。

娘達の成長が嬉しすぎて、

プライベートの領域をつい覗き込んでしまった。

ちなみに俺は【鑑定(かんてい)】の魔法が使えない。

【覗き見(ピーピング)】のスキルとの相性が悪いのか、

実際のところ正確な理由はわからない。

けれど、俺は他人のステータスを覗き見る事が出来る。

【鑑定】が使えないがゆえに、

どう違っているのか、

詳しく比較はできないが、

少なくてもこのような個人情報を、

鑑定魔法では知ることは出来ないらしい。


ちなみに、一般的な強さの物差しとなる、

【レベル】を調べる事は出来ない。

ステータスにレベル表示は出ないからだ。

そのかわり、STR・VIT・AGIといった、

ステータス値は詳細に分かる。

まぁ、分かったところで大した役には立たないのだけれど、

娘たちの成長が数値でわかるところは結構気に入っている。

だが、このことは他人に絶対知られてはマズイ。

本物の変態であるという事がバレてしまうからだ・・・


続いては・・・

【ステータス】

氏 名 ルナ

年 齢 9歳

体 重 26キロ・・・


まて。

ルナにそれ以上の情報は求めない。

しかし、アリサのヤツ。

ルナにまでビキニを選ぶ必要は無かっただろう。

ピンクのビキニは可愛いけれど、

この年頃の子はスクール水着で十分だ。


いや、まて。

それじゃ世の中に蔓延る一部の熱狂的マニアのような変態を喜ばせる事になるのか?

さっきから沈めているゴミ虫どものなかに、

あきらかにルナに近づいている輩も多い。

なるほど、このゴミ虫どもが熱狂的マニアという変態か。


けしからん。

まったくもってけしからん。


あっ、また来やがった・・・


どぼんっ。


ちっ。

いちいち沈めてやるのも面倒だ。

あまりにも溺れる連中が多すぎて、

ライフガードたちの様子も怪しくなってきたし。

そろそろ海の家で、昼飯食べさせるとするか。


「おーい、そろそろお昼にしよう!」


よほど楽しかったのか、

声を掛けられるまでろくに休憩もしなかった娘たち。

飛び散る海水をキラキラと輝かせながら、

俺の元に駆け出してくるその姿は、

神秘的な美しさがある。

昼食は海の家からテイクアウトする事にした。

海の家の建物の中で食べてもよかったのだが、

娘たちが海の家に入ろうとすると、

とんでもない数のギャラリーが押し寄せて来た。

当然ながら、野郎どもには痛い思いをして、

近づけないようにしてやったが、

女性たちからも圧倒的な興味をもたれたようだ。

流石の俺も、女性に手を上げる事は出来なかった。


「すごい、なんて綺麗な髪なの・・・」

「あの娘(こ)スタイル抜群よねぇ。うらやましい」

「胸だけじゃなくて、お尻もツンと上向いてるでしょ!」

「あれは日本人には無理だわ・・・」

「でも外国人って劣化が早いって言うわよぉ」


賞賛と嫉妬が交錯するなんとも言えない雰囲気となったが、

劣化しても、あなたの頂点を下回るには相当な時間が必要ですね。

って、思わず本音が漏れそうになる。

そんな外野が騒がしいが、

海の家の親父さん達は上機嫌だ。

なにせこれだけの客をひっさげて来店してくれたのだ。

親父たちは何処(いずこ)のアイドルがやってきたのか?

程度の驚きはあったようだが、

それより目の前にあるビジネスチャンスの方が問題だ。

何を注文しようか迷っているリーネに、

焼きそばとタコ焼き、そしてフライドポテトにフランクフルト。

全て無料でサービスしてくれた。


「ラッキーっ、じゃ私も同じものを♪」


と注文したアリサは、しっかり1800円請求された。

チロルはカレーとかき氷そして焼き鳥を注文。

これまた無料サービスと言われたが、

流石にこれ以上はと罪悪感を感じてしまう。

何とか親父さんを説得し、しっかり支払う事にした。

焼きそばやカレーなんかは、

賄いで同じメニューを出したことはあるが、

海辺で食べるそれは、また別物であり、

いつも小食のチロルも、一心不乱に食べている。

リーネも割りばしに苦戦しながらも焼きそばと格闘している。

フォークを差し出してみるが、郷に入りては郷に従え。

その不便さも面白いらしい。

魔法学園に通ってから、

なんだかふたりとも肉体的にも精神的にも、

日々成長しているものだと、

親の気持ちがなんとなく察する事が出来た。


(・・・成長か)


【ステータス】

氏 名 アンネリーネ・ギルダー

年 齢 13歳

体 重 38キロ

身 長 149センチ

B・W・H 74・56・78

カップ A65


むむぅ。

チラリと見えるビキニから、

その兆しが垣間見えているような気がしてはいたが、

まもなく次のステップのBカップまで、

もう少しの所まで成長していたとは。

これは順調に育っているといっていいだろう。


ううっ。

なんだか急に泣けてきた。

今夜は爺ちゃん家に帰ったら、

赤飯を炊いて祝ってやろう。


さてさて。

やはりこの流れでは、

チロルの成長も確認しなくてはいけない。

見た目では確認できなくても、

数字は俺を裏切らない。

まったく成長していなくても、

女は戦闘力(バスト)じゃないと、そっと慰めてやろう。


【ステータス】

氏 名 チロル・シャウアー

年 齢 13歳

体 重 35キロキロ

身 長 142センチ

B・W・H 71・52・75

カップ A65


なっ、なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっっ!!!


「カップ A65」


ダンダリオンとの戦いでは、

女の子らしい曲線を描くウエストではあったが、

カップは間違いなくAA(ダブルエー)だった。

それがどうだ。

ワンランク上の階級へ成長を遂げているではないか。


なんたる事だ。

俺の目は節穴だった。

俺の能力はゴミカスだった。

大事な娘の成長を、1ミリとも見逃すまいと心に誓っていたのに、

ちっとも大きくならない苛立ちが、

娘の成長を信じてあげられていなかったなんて。


馬鹿馬鹿馬鹿。

俺の馬鹿。


いや、自分を馬鹿と言うほうが馬鹿だ。

ここはちょっとマイルドにパカと言おう。


パカパカパカパカ。

俺のパカ。


チロルよ。

こんなふがいない主を許せ。

そして今度触れてもいいか。

しっかりその大きさを確かめてみたい。

きっと満足するには至らないだろうが、

ちっぱいでもいいじゃないか。

にんげんだもの♪


グサっ。


「ふんぎゃーーーーーーーーー!!!」


興奮している俺の太ももに、

焼き鳥の櫛(くし)が打ち込まれた。


「・・・なんかムカつく」


絶叫は波の音に打ち消されていった。

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