第二十七話 和車汰哩の姉妹
第二十七話 和車汰哩の姉妹
「♪~」
「どうした和車、今日はいつもに増してご機嫌だな」
「ん~、五月ちゃん知りたい? 実はねぇ」
「いや、興味ない。さっさと帰るぞ」
「聞いてよぉ!」
「うるせぇな。あれだろ、もうすぐ発売するミリタリー雑誌が楽しみとか、そんなんだろ」
「ブッブー! 違いマース!」
「あっそ、じゃあどうでもいいや」
「聞いてってばぁ! 実は今日、人寺君と軍艦について話してたんだけど、これがもう! すっごく話が合うの! 人寺君、船なんて『黒船でござるか! 打ち払うでござるっ!』とかいいそうなのに、15.5㎝連装砲とかの魅力もわかるんだよ! いや~これからも、色々話したいなー。なかなか海軍について話せる相手って居ないからね。そうだ! こんど私の持ってるミリタリー系の本貸してあげよっと!」
「勝手にしろ」
「あっ、お姉ちゃーん!」
「あ゛あ゛?」
「ひぃっ!! 鬼軍曹!?」
「違うよー。私の友達の五月ちゃんだよ、汰哩」
「和車、誰だコイツ」
「あっ、五月ちゃん紹介するね! こちら私の妹の汰哩。今、中学三年生だよ」
「こっ、こんにちは! お姉ちゃんがいつもお世話になってます!」
「姉妹か……。道理で顔が似てると思った」
「でも、汰哩どうしてこんなところで?」
「家に帰る途中だったんだけど、丁度お姉ちゃんの姿が見えたから、声をかけてみたの。でも鬼軍曹みたいな人に先に振り向かれてびっくりしちゃったの!」
「誰が鬼軍曹だコラ」
「ひゃああ! ごめんなさい!」
「ん? でもよ、鬼軍曹って単語を自然に口に出すってことは、もしかすると妹の方も軍事物に詳しいんじゃねぇの?」
「はっはい! 自分は陸軍マニアであります!」
「何で急に兵隊口調なんだよ……。あ、でも、それなら妹とミリタリートークすればいいんじゃないのか、お前?」
「ダメなの五月ちゃん。汰哩は陸軍至上主義だから海軍至上主義の私と話すと、どっちがより魅力的かの論争になって最終的に『よろしい、ならば戦争だ』状態になっちゃうから」
「その通りであります!」
「マニアの世界はよくわからねぇな。どっちも大して変わらんだろ」
「「全然違うよ!!」」
「あ゛あ゛?」
「「違わなく無いです………」」
ガルパンはいいぞ。
元々好きな作品だっただけに映画化と聞いて凄く嬉しかったのを覚えています。加えて私より先に映画を見たガルパンおじさん達が口を揃えて「ガルパンはいいぞ」と言うものですから、そりゃあいてもたってもいられなくなって、私も見に行ってきました。
4DXというものを初めて体験したわけですが、これはもう本当に劇場版ガルパンのために発明されたのではないかと思うほどよくマッチしていましたね。
ディスクを買っても二度と同じ体験はできないだけに、思いで補正もあって劇場版ガルパン4DXは本当に最高の作品でした。
ちなみにこの深浬汰哩姉妹の名前に入っている“浬”と“哩”はどちらも距離を表す漢字で、“浬”は海里、“哩”はマイルを一字の漢字で表したものだそうです。ためになりました。




