間奏曲: ガウリック宮殿
王女であり、ルナの友人でもあるキワ・ガウリックについてもっと知ろう。
学園での波乱に満ちた一日を終え、ルナと友人たちは短い会話を交わした後、それぞれ家路についた。キワには一行の後を追ってきた馬車が待機しており、彼女はその馬車で家まで送ってもらった。
しばらくして彼女は家に到着した。馬車から降りると、中庭で駅馬車と付き添いの者たちが一礼して彼女を出迎えた。それから彼女は宮殿の入り口に向かい、そこで専属メイドのミスティル・テイラーと母親のキャサリン・ガウリックに迎えられた。
「おかえりなさい、愛しい娘。学校での一日はどうだった?」キャサリンは、シンプルながらも上品な部屋着、赤と金の縁取りが施された薄紫のガウンに、お揃いのヒールを履いて尋ねた。二人は瓜二つで、新しく宮廷にやってきた侍女たちは、まるで双子のようだと思ったほどだった。しかし、キャサリンは成熟した母性的なオーラをまとい、体つきはより曲線的で、身長もやや高かった。娘が受け継いだいたずらっぽい表情は、彼女と共通していた。彼女は娘に近づき、抱きしめ、額にキスをしながらそう言った。
「まあまあだったわ。やっと紋章を手に入れたしね。あたしは強さの象徴を選んだんだけど、予想通りパイリス の元素だったわ」キワはそう答えると、少し顔を赤らめ、母親の愛情表現を嬉しそうに受け止め、母親の背中をぎゅっと抱きしめた。
「お父さんみたいに強くなろうと無理しなくてもいいのよ。私たちはいつも、自分の思うように生きればいいって言ってきたでしょ」と、母親は娘を腕に抱きながら、優しい笑顔で言った。
「それはわかるけど、うちの家族は昔から強さを誇りにしてきたし、あたしもそれを目指しているの。それに、兄たちに負けたくないの」と、キワは母親を見上げながら、優しく握っていた手を緩め始めた。
「でも、私はそうは思わないわ」とキャサリンは可愛らしく首をかしげながら答えた。
抱擁は解け、二人は廊下を歩きながら話をし、やがて様々な骨董品で飾られた広い部屋にたどり着いた。その部屋からは様々な通路が伸びており、二階へと続く階段があった。
「またその話になるけど、あなたたち3人の間のライバル関係って、本当にそんなに激しいの?ちょっと可愛いわね」と、母親は少し笑いながら言った。
「お母さんならそう言うだろうね…でも、せめてお父さんと同じレベルになりたいんだ」キワはそう言って階段を上り始めた。
「ずいぶん楽観的ね、でも応援してるわよ」キワの母親は階段の下からそう答えた。
「まるで家族の中で一番強い人みたいね」とキワは呟いた。
「今のところはね。君たち兄弟はいつか私を超えるわ。ところで、今日の出来事をもっと聞かせてちょうだい。降りてきたら話しましょう」と母親は微笑みながら答えた。
「聞こえたでしょ…あたしたちの聴力って本当にすごいんだわ。今朝、ルナの聞き間違いをつい見破っちゃった」と彼女は独り言ちた。
「あら? ウルハイド家の男の子に興味があるの? そうだろうと思ってたわ。もっと詳しく聞かせてもらわないとね❤」
キワは慌てて内バルコニーに駆け寄り、少し動揺しながら母親を見つめた。
「どうして彼の苗字を知ってるの?それに、そうかもしれないけど、お願いだから首を突っ込まないで。あたしたち夫婦の恋愛が絡むと、あなたがどうなるか、あたしにはよく分かってるから」キワは母親を睨みつけながら言った。
「あらあら、やっぱり恋だったのね。あの男の子が特別な存在だとは思っていたけれど、まさか私の愛するキワが母親に対してこんな態度をとるとは…」キャサリンは嬉しそうに言った。
「他の貴族の少年たちみたいに、絶対に関わらないと約束して。」
「いいえ、関わりません。それに、あの子たちは貴族だとしても、あなたにふさわしくないと思ったから、関わったんです。」キャサリンは間髪入れずに答えた。
「母さんはまだ、なぜ彼の苗字を知っているのか教えてくれていない。」
「彼の父親は君の父親の雇い人だ。それに、彼の妻を除けば、我々と正々堂々と戦えるほど強いのはおそらく彼だけだろう。」
「えっ…」キワは完全に呆然とした様子で言った。
「とにかく、ちょっと用事があるんだけど、後で軽食でもどう?そこでじっくり話そうよ。」
「私も一緒に軽食をいただきます。最近トレーニングしすぎたので、体には休息が必要です」キワはぼうぜんとした状態から我に返り、そう答えた。
「そうね、そうしないと孫ができないわ」キャサリンは振り向いて言った。
「お母さん…」
「冗談よ、まだ若いんだから。ゆっくり時間をかけてね」と、彼女はいたずらっぽい笑みを浮かべながら言った。
「ミスティル?」
「はい、奥様?」とメイドは答えた。
「終わったらエリザに連絡させますから、娘にもその時が来たら必ず伝えてくださいね」と彼女は言い、別の通路へと歩いて行った。
「承知いたしました、女王陛下」とミスティルは頭を下げ、女王に答えた。
何度も言っているのは分かっていますが、正直なところ、土台となる要素がないと魅力的な物語を作るのが苦手なんです。
マンガやライトノベルをたくさん読んできましたが、それらは世界観を常に構築しなくても物語を進展させていました。
今のところ、私にはそれができないと感じています。
とにかく、今後の展開にご期待ください。まだまだ物語は続きます。




