幕間:レイラ・ザ・セクレタリー
ここで少し話が逸れますが、アカデミーの生徒秘書であるルナの面倒を見てきた先輩の一人について知ることができます。
ルナたちが街で若さを誇示している間、レイラは自分なりの若さゆえの行動に没頭していた。彼女は小さな探検に出かけていたのだ。学校の門から徒歩5分強のクランデスタィルシティ北門の外には、小さな植生地帯があり、彼女は現在そこを探検している。
『なぜ私はここにいるのか?ついにあの頑固な大統領を私に夢中にさせる薬草を見つけるためよ!彼は私がどれだけ彼を愛しているか分かっていないの?必要なサインは全部送ってきたはずなのに?一体どこで間違ってしまったの?』
『これが私の考え…残念ながら、私は恋に落ちてしまったみたい。しかも、最悪の相手に…。』
「フルトくんとキワちゃんはなんて楽なんだろう…」彼女はため息をついた。
レイラはエルフで、薬草学と魔法薬作りに長けている。彼女はサポート型の魔法使いでもあり、そのため回復魔法を専門としている。
とはいえ、現状では彼女は自分の能力を最大限に活かせていない。だが、若い頃にちょっとおバカなことをしてみるのもいいかもしれない。
園芸用手袋、日よけ帽、そして丈夫なエプロンを身に着けた彼女は、探索を始めた。彼女が探しているのは、媚薬として知られる「ジュビレ」という植物だ。薄めて少量ずつ摂取すれば、媚薬として使える。さらに効力を高めるには、彼女が大量に栽培しているサデの根が必要だ。
「えへへ…えへへへ…ふふふふふ」と、彼女は不気味に笑いながら探索を続けた。
「これで彼はきっと私を女性だと認識してくれるわ」と彼女は狂気じみた、高揚感に満ちた表情で言った。
「ああ、彼の反応を想像するだけでワクワクするわ」と彼女は言い、空想にふけった。
「レイラ、すまない。長年一緒にいたのに、気づかなかった。」
「あら、大統領、ご心配なさらないでください。今は分かっていただけた。それが一番大切なことです。」
「ああ、レイラ、どうしたら君に償えるだろうか?」
「ええと、もしそうおっしゃるなら…ピクニックデートはどうでしょう?」
「それは素晴らしい。そこで僕たちの未来について語り合おう。だって、レイラ、君を愛しているから。」
「ふふふふふ、えへへへ、ふふふ!」彼女は自分の妄想にヒステリックに笑った。
恋愛経験のない人間には、当然のことだ。
「でも、それは素晴らしいわね。」彼女はうっとりとした笑顔で言った。
20分ほど探し回った後、遠くから鐘の音が聞こえた。おそらく、クランデスタイル都市に数多く存在する近くの時計塔のどれかだろう。低い唸り声が、彼女に帰らなければならないまでの残り時間を思い出させた。
「うーん…一つしか見つけられなかった…まあ、これで十分だろう…」彼女は立ち上がり、服についた埃を払い、持っていたハンカチで額の汗を拭いながら言った。
「今日はキワちゃんたちが魔法適性検査を受ける日だ。どんな結果になるんだろう。私みたいに自然派が多いのかな?」彼女はそう言いながら、籠を手にゆっくりと街の門へと歩いていった。籠の中には、薬や香水作りに使う様々な薬草が並んでおり、香りの強いものは匂いを抑えるために覆いがかけられていた。
「フェフニル先生の授業は特に興味深い…」彼女は独り言のように呟いた。
レイラが移動している途中、茂みから出たところで、何か明るい色のものが彼女の目に留まった。
「あれって…マナクリスタルじゃないの…?待って…どうしてマナクリスタルが街のすぐ近くにあるんだろう…」レイラはそう考えながらクリスタルを拾い上げ、街へと歩き出した。
「調べてみる必要があるかもしれないわ。これは異常なことね…警備員に何か見ていないか聞いてみなくちゃ」と彼女は静かに言いながら、警備員に挨拶するために門へと向かった。
門に到着すると、警備員が軽くお辞儀をしてレイラを迎え、彼女もそれに応えた。学生証を見せた後、彼女は二人の警備員と軽い会話を交わした。
「あの、すみません、お聞きして申し訳ないのですが、最近、門の外で何か変な動きを見かけませんでしたか?」レイラは少し心配そうな顔で尋ねた。
「ん?いえ、たいていは迷子のゴブリンか野生動物くらいです。特に怪しいものはありません。どうしてですか、お嬢さん?」二人の衛兵のうち、若い方の衛兵が答えた。彼は軽装の鎧を着て、短剣と軽い盾を携えていた。がっしりとした体格は、衛兵にふさわしいものだった。
「あ、あの、何か変なもの、マナクリスタルみたいなものを見たような気がしたんです。見間違いだったのかもしれませんがなぁ、アハハ」レイラは笑いをこらえながら答えた。
「ああ、そうですか。では、気をつけますよ、お嬢さん」衛兵は微笑んで答えた。
「ありがとうございます!では、失礼します」彼女はそう言って、学校へ駆け出した。
これは、物語にあまり深く関わらない脇役を創造しようとする私の初めての試みです。理由はよくわかりませんが、彼女の存在が何らかの理由で必要だと感じました。物語が進むにつれて、その意味が明らかになるでしょう。




