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俺は今でもVRMMOで最強《アルティメット》プレイヤーのままだ!  作者: イブキ
俺は今でもナンバーワンプレイヤーだ!

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19/41

俺は全盛期から一度も降りていない

 ハジメの真っ直ぐな唐竹割りがオークを切り裂く。右腕を完全に失ったオークは、鼓膜が破れるほどの絶叫を上げた。その凄まじい音の衝撃波ショックウェーブがハジメを吹き飛ばし、大木に激突させる!

HP:40 ➔ HP:4

 一撃死のノーダメージ縛りのはずが、予期せぬ範囲攻撃でハジメは瀕死の重傷を負った。

 だが、まだ生きている。ハジメが立ち上がると、オークは落ちていたチェーンソーを拾い上げ、なんと切断された右腕の断面に直接突き刺し、失った手の代わりにしたのだ! 狂鬼はチェーンソーを前方に構えて突進してくる。

 ハジメは横にステップして躱す。オークは休むことなく連続で斬り下ろし、ハジメは連続バックフリップで刃を逃れる。

 オークが横凪ぎの水平斬りを放つ。ハジメがしゃがみ込むと、轟音を立てる刃がハジメの顔面からほんの数ミリの距離を通り過ぎた。

(当たり判定ヒットボックスがガバガバなクソゲーなら絶対即死してる距離だぜ……だが、さすがはゲーム・オブ・ザ・イヤー。完璧な判定だ!)

 ハジメは刃をやり過ごすと、再び太刀を鞘に納めた。

 巨大なオークがチェーンソーでアッパーカットを放とうと身を沈めた瞬間、ハジメは海岸の戦いで習得したパーク『アクション・サージ(怒涛の行動)』を発動した。枯渇していたスタミナゲージが瞬時に全回復する。

 オークが地面をえぐりながらチェーンソーをカチ上げる。ハジメはその凶刃から逃げるどころか、前方へ踏み込み、ミリ単位の計算で跳躍――跳ね上がるチェーンソーの「根元」へと両足で着地した!

 アッパーの凄まじい勢いを利用して、ハジメの身体が夜空へと高く打ち上げられる。

 オークが怒りに任せて上空を見上げると――そこには半月を背に空を舞うハジメの姿があった。

 半月の欠けたシルエットに重なるように、ハジメは太刀を振り下ろす。

 ――一閃。

 ハジメがふわりと地面に着地し、静かに太刀を鞘に納める。

 ボトッ……と、遅れてオークの首が地面に転がり落ちた。巨体がデータの粒子となって消え去る。

『ボス戦クリア!』

『レベルアップ:Lv 11 ➔ Lv 22』

 ハジメは大きく息を吐き、誇らしげに空へ向かって叫んだ。

「勝った……!! 俺は、全盛期に戻ったぞ!!」

【報酬】

・トルクラルの血の小瓶 ×3

効果:飲むと『激怒エンレイジ』状態になる。筋力と体力がバフ(上昇)され、知力と弁舌がナーフ(低下)される。

「よっしゃ!」

「おいおい、マジでソロでやり遂げやがったのかよ」

 背後から声がして振り返ると、クラング!が大きな袋を二つ担いで戻ってきたところだった。一つはハジメのクエスト品のワイントラックの荷物、もう一つはクラング!自身の奪われた荷物だ。

 ハジメは一気に上がったレベルのポイントを振り分けた。

【ハジメのステータス更新】

・筋力:15

・敏捷:15

・知力:7

・信仰:7

・体力:8

・弁舌:7

 パークポイントを使い、クリティカルの発生率とクリティカルダメージを増加させるパークを強化。さらに新しいパークを取得した。

魔法衝撃マジック・インパクト

周囲のマナを変換し、物理攻撃に魔法ダメージを付与する。使用時はプレイヤーのMPを消費する。

(敵の中には物理耐性があって魔法ダメージしか通らない奴もいるみたいだからな。今のうちにこれを取っておけば必ず役に立つはずだ)



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